阪急杯GIII  🏇💨


日曜日(2月25日)
阪神競馬場
☆芝1400m
4歳以上オープン
国際
別定
優勝馬に高松宮記念GI への優先出走権を付与

春の阪神開催が幕を開ける。
今週末より8週間行われる春の開催を以て大掛かりなスタンド改修工事がスタート、一年余り開催が行われない事になる。
春の開幕週はこの阪神競馬場で重賞競走が一つ、加えてリステッド競走が三つも行われる。同時開催の中山開催は中山記念GII の一点豪華だがこちらはバラエティに富んだ格好となる。
阪急杯GIII は芝1400mで行われる重賞競走。暮れの開催で行われた阪神カップGII と同じ距離であり、一応スプリントだけでなくマイラーにとっても有力視されうる存在、そして芝1400mのマイスターと言うような存在が加わっての一戦だから優先出走権が付与される高松宮記念GI だけでなく安田記念GI 、ヴィクトリアマイルGI 、豪州のGI 競走等への臨戦としても有用な存在である。

阪急杯の創設は1957年。
前年まで行われていた阪神記念を廃止して創設された宝塚杯がこの競走の前身である。当初は芝2200mで行われていたが、宝塚記念が創設された1960年には阪急杯に名称変更され、距離も芝1800mに。
その後幾度かの変遷を経て1996年、高松宮杯が夏の中距離王決定戦から春のスプリント王決定戦へと変更されたタイミングで、その後に行われたこの阪急杯GIII の距離は芝1200mに。更に高松宮記念GI が現在の時期に移設されると現在の時期に移設され、前哨戦という立ち位置となった。更に夕刊フジ賞オーシャンステークスGIII が創設されて本競走とは別の高松宮記念GI への前哨戦が出来た2006年には現行の芝1400mに変更されている。

〜 阪急杯 主な歴代優勝馬 〜

・ バリモスニセイ ・ ニホンピロエース ・ トウメイ ・ リードスワロー ・ ハッピープログレス ・ シャダイソフィア ・ ロングハヤブサ ・ シンコウフォレスト ・ マサラッキ ・ キョウエイマーチ ・ ブラックホーク ・ ダイタクヤマト ・ アドマイヤコジーン ・ ショウナンカンプ ・ サニングデール ・ ブルーショットガン ・ エイシンドーバー ・ ローレルゲレイロ ・ ロードカナロア ・ コパノリチャード ・ ミッキーアイル ・ アグリ  etc……

☆ 復活そして鞍上を待望のGI 騎手に……

2002年の阪急杯GIII 優勝のアドマイヤコジーンは、前走東京新聞杯GIII で久々の重賞勝利を果たしたに続いての連勝で朝日杯3歳ステークスGI の覇者としての復活を大いにアピールして見せた。次走高松宮記念GI は敗れたが同年の安田記念GI を見事優勝で鞍上の後藤浩輝をGI ジョッキーに。

☆ 条件クラスを連勝しての重賞競走初勝利……

昨年の 阪急杯GIII は朝日杯フューチュリティステークスGI 優勝馬で阪神カップGII を優勝、②着をマークしていたグレナディアガーズが圧倒的な人気に支持されるも敢無く惨敗。優勝したのは2番人気のアグリだった。同馬は前年の夏から秋にかけて3連勝を果たしてオープン入りしての休み明け初戦での優勝だった。そしてその後は高松宮記念GI ⑦着、チェアマンズスプリント香GI ⑤着、夏は休養に宛てて産経賞セントウルステークスGII ②着からスプリンターズステークスGI ⑦着、阪神カップGII は③着、今年はシルクロードステークスGIII ②着。当面の目標は高松宮記念GI かと思われる、スプリント戦線に根を張ってるがぼちぼち勝ち鞍が欲しいところだろう。


☆ 阪急杯GIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨


・ダノンティンパニー(牡6)  前走はニューイヤーステークスL ⑤着。力みが見られ発馬をしくじっての後方からの競馬となり、直線では前が開かず伸びきれず。オープン入り初戦、初の中山遠征、その中山のマイル戦と多重苦に近い条件下で大崩れせずに済んだのはある意味収穫。改めての調整を施して条件クラスではあるが勝ち鞍を重ねた阪神芝1400mのこの鞍で一発有りそうだ。