京都牝馬ステークスGIII  🏇💨


土曜日(2月17日)
京都競馬場
☆芝1400m
4歳以上牝馬限定オープン 💐
国際
別定

比較的旧い伝統を誇る、古牝馬限定の重賞競走の一つである。
嘗て牝馬はと言えばクラシック競走(桜花賞、優駿牝馬オークス)が終われば心は既に母となれ、と言わんばかりのレース番組体系が組まれていて、オークスの後余力があれば秋のトップ戦線に牡馬と混じって戦うというのが当たり前だった。その結果、中距離以上では殆どと言って良い様な返り討ち状態だった。80年代半ばからはマイル戦線が整備されてその後は牡馬相手でも互角に戦える状況が作られていた事でタカラスチール、ニシノフラワー、シンコウラブリイ等が活躍したが、限定的なものだった。近年ではアーモンドアイ、リスグラシュー、クロノジェネシスが秋古馬三冠競走にて優勝を果たしているが、嘗てに比べてメンバーレベルが低下している天皇賞春GI では出走馬もほとんどなく勝ち馬は出せていない。それはとりもなおさず性差による壁が厚く高い証左であり、一方で以前と比べて格段に競走生活を長く送れる現実もあるので牝馬限定の重賞競走は必要不可欠である。
そんな牝馬限定の重賞競走の数が少なかった時代から、この京都牝馬ステークスというかその前身となる京都牝馬特別なる重賞競走は1966年に創設されている。当初は秋に行われていた。距離は芝2000mだったが間もなく芝1600m外へ。2016年より芝1400m外となり現在に至る。また施行時期は1983年より冬季に移設されている。またターコイズステークスが重賞に格上となり、愛知杯GIIIが一月に行われるようになってから、この京都牝馬ステークスGIII は二月に行われるようになった。また現在ではほぼ毎月古牝馬限定の重賞競走が設定されている形となっている中で、二月に行われる牝馬限定重賞競走という形になっている。

〜 京都牝馬ステークス 主な歴代優勝馬 〜

・ インターグロリア ・ ハギノトップレディ ・ ポットテスコレディ ・ ダイイチルビー ・ スカーレットブーケ ・ ヌエボトウショウ ・ ノースフライト ・ ショウリノメガミ ・ エイシンバーリン ・ ビワハイジ ・ スティンガー ・ ビハインドザマスク ・ ハッピーパス ・ ディアデラノビア ・ アドマイヤキッス ・ ヒカルアラマンサス ・ ドナウブルー ・ ハナズゴール ・ ウリウリ ・ クイーンズリング ・ レッツゴードンキ ・ ミスパンテール ・ サウンドキアラ ・ ロータスランド  etc……

☆ 短距離志向としての桜花賞馬の優勝…

2017年、芝1400m外となったこの京都牝馬ステークスGIII を優勝したレッツゴードンキ。桜花賞GI を制した際には逃げ切り勝ちだったがこの時は鮮やかな差し切り勝ちを決めた。古馬となってからは短距離志向となり、加えてダート戦にも出走して好走し長く活躍したレッツゴードンキ。前述した短距離志向として芝1400m外となったこの競走を優勝した辺りは評価に値した。

☆ 芝1400mでこその……

昨年の 京都牝馬ステークスGIII は人気の5歳馬のワンツー決着。ハナ差で制したのはララクリスティーヌ。同馬は前走キャピタルステークスL優勝に続く連勝で重賞初制覇となった、どちらかと言えば芝1400mを得意としていた。スワンステークスGII を連続して②着となっているのもそれを物語っていたりする。またハナ差で②着のウインシャーロットもどちらかと言えば芝1400mが、というタイプであり、そんな2頭による決着となった、阪神競馬場で行われた昨年の京都牝馬ステークスGIII だった。


☆ 京都牝馬ステークスGIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ スマートリアン(牝7)  牝馬の七歳であるからしてれっきとした高齢馬には違いない。この時期は地味に高齢馬も活躍したりする中でこのところやけにそれが目立っていたりする。それはさて置き、歳を重ねるとズブくなる傾向が見られるという定説があるが、この馬の場合は昨年になって距離をより短くしての活躍を見せているところが面白い。具体的には福島テレビオープン(福島芝1200m)を勝ち、テレビ西日本賞北九州記念GIII で④着という塩梅。その後GII で惨敗したが牝馬限定のこの重賞競走ならば見直したくなる存在として映るが……