フェブラリーステークスGI  🏇💨


日曜日(2月18日)
東京競馬場
★ダート1600m
4歳以上オープン
国際
定量
優勝馬にブリーダーズカップクラシックGI への優先出走権等を付与

JRAで行われる2024年最初のGI 競走である。また今年は地方競馬を含めてのダート戦線のスケジュールが大幅に刷新されており、川崎記念JpnI の施行時期が変更された為、ダートグレード競走を含めても今年最も早く行われるGI 競走にもなっている。
 
JRAでは元々芝の競走が中心となっており、設定されているグレードの高い重賞競走の数も圧倒的に芝の方が多い。因みにダートのGI 競走はこのフェブラリーステークスGI の他はと言えばチャンピオンズカップGI のみ。今年から行われる事になった3歳のダートクラシック競走は全て大井競馬場で行われる。近年、ドバイミーティングや米国ブリーダーズカップミーティング等への挑戦が見られており、地方競馬の競走と併せて数が少ないJRAの競走を補完している形である。昨年はウシュバテソーロがドバイワールドカップGI を優勝したが、年度代表馬には同日行われたドバイシーマクラシックGI を含むGI 競走を4勝、ドバイシーマクラシックGI で叩き出した世界レーティングも考慮されたイクイノックスが選出されたのは当然として、もしウシュバテソーロがブリーダーズカップクラシックGI を優勝していたら、その選定の行方も少しは難儀した可能性もあった。また芝の競走でも嘗ては中距離戦以上が高く評価され、マイルを含む短距離戦線で無双していた馬の年度代表馬は1998年のタイキシャトルまで現れなかったが、その後ロードカナロアやモーリス(年度代表馬に選出された2015年まではマイル戦での活躍が殆どだった)といった年度代表馬が現れているが、未だ中距離以上により高い価値が見られているのは最優秀短距離ホースの選出カテゴリーが最優秀マイラーと最優秀スプリンターとに分離されて距離カテゴリーの価値観が見直されたが、それであれば最優秀ステイヤーの部門が設けられていないのは中距離以上により高い価値が持たれている証左であろう。

ダート戦線が見直され、拡充への道が付けられたのは、80年代半ばから徐々に、段階を経て進められたと言える。このフェブラリーステークスの創設は1984年の事で、現存するJRAのダート重賞競走では最古と言われている。但し現在は芝2000mで行われている札幌記念GII は1989年までは札幌競馬場に芝コースが設定されておらず、当然だがダートで行われていた。その後ウインターステークス(現 東海テレビ杯東海ステークスGII )も創設され、90年代半ばには地方競馬との交流が行われ、それに応じてJRAのダート重賞競走も増加して行った。そして当初格付はGIII だったのが1994年には現称となったタイミングでGII に格上され、更に1997年からはGI に格上、JRAのダート重賞競走で初めてのGI 競走が誕生した。因みにJRAでの二つ目のダートGI 競走のジャパンカップダートGI は2000年に創設。翌年にはJBC競走が創設され、クラシックとスプリントの二つが行われている。また2011年より東京大賞典も国際GI 競走となっている。

〜 フェブラリーステークス 主な歴代優勝馬 〜

・ カリブソング ・ ナリタハヤブサ ・ ライブリマウント ・  ホクトベガ ・ シンコウウインディ ・ メイセイオペラ ・ ウイングアロー ・ アグネスデジタル ・ ゴールドアリュール ・ アドマイヤドン ・ メイショウボーラー ・ カネヒキリ ・ ヴァーミリアン ・ エスポワールシチー ・ トランセンド ・ コパノリッキー ・ ゴールドドリーム ・ ノンコノユメ ・ カフェファラオ ・ レモンポップ etc……

★ 嗚呼関東馬……

昨年はチャンピオンズカップGI も優勝したレモンポップの優勝で、自身初めてのGI  競走出走で一発回答をしてみせ、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠ を加えて三つの国内ダートG1 優勝を獲ての最優秀ダートホースに選出されたのは当然だった。🌾
更にその前2年はカフェファラオがこのフェブラリーステークスGI を優勝。2018年はノンコノユメが優勝で近6年で関東馬が4勝をマークしている。これを拮抗しているというのは早計で、出走馬の割合は未だに関西勢が多い中での健闘である。
そのノンコノユメが優勝した2018年より前となると、関西勢が圧倒していた。ノンコノユメの優勝は1998年のグルメフロンティア以来20年振りの関東馬による優勝だった。
長く関東馬の優勝が無かったのは西高東低の勢力図が最大の要因だったのは否めなかった。現在も尚関西勢の方が多く勝ち鞍をマークしていて勢力図に変わりは無いが、その格差については大分縮まっている。格差がどうしようもなく付いていた時期が幾度か繰り返されて居たが、数える程しかいなかったとしても様々なGI 競走を関東馬が制していたり、年度代表馬に選出されたケースもあった。だがこのダート戦線となると洒落にならない格差を映し出す19年連続関西馬の優勝だった。またその中で数度、関東馬の出走が0だった事もあった。さて、今年は東西どちらから優勝馬が出るのでしょう?!

★ 最優秀ダートホースに‼️

昨年の フェブラリーステークスGI は1番人気に支持されたレモンポップが優勝した。前走根岸ステークスGIII に続く重賞連勝は自身初のGI 競走出走での一発回答をしてみせた。次走ドバイ遠征では結果を出せなかったが、秋にはマイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠ を優勝。続いてチャンピオンズカップGI を逃げ切って年二回行われるJRAのダートGI 競走を両得したのだった。その結果JRA賞最優秀ダートホースに選出され、特別賞のウシュバテソーロとダート戦線の総大将として君臨する形に。


★ フェブラリーステークスGI ℳ𝑦.注目馬 🏇💨


・ オメガギネス(牡4) 前走は東海テレビ杯東海ステークスGII ②着は形の上では完敗に映ったがその先の伸び代に期待が持てる印象にも。出走枠に入れる事を期待して止まないところが先決なのであるが……