愛知杯GIII  🏇💨


土曜日(1月13日)
小倉競馬場
☆芝2000m
4歳以上牝馬限定オープン 💐
国際
ハンデ

今週より小倉開催が行われる。例年であれば中京開催であるが、今年は阪神競馬場がスタンドの大掛かりな改修工事が行われる関係で西日本地区の番組編成が大幅な変更を余儀なくされており、冬の開催の3場目となる俗に言う裏開催は八週間に渡る小倉開催となっている。因みに昨年も京都競馬場改修工事の関係で冬の小倉開催がロングランだったがこの愛知杯GIII は例年通り中京競馬場で行われていた。

愛知杯はその名の通り中京競馬場での重賞競走である。その創設は1963年。競走名は愛知盃で砂2000mで行われた。当時中京競馬場には芝コースは設定されて居なかった。
1970年、中京競馬場に芝コースが完成すると芝2000mに変更、競走名も愛知杯に改められた。
1972年、馬産地の奨励保護策として導入されていた父内国産限定競走として、この愛知杯も行われるようになった。当時の馬産は北海道を中心に盛んに行われていたが、どうしても種牡馬としては外国からの輸入のそれが優勢であり、内国産の裾野を拡げるには厳しい時代だった。然し90年代半ばからサンデーサイレンス産駒が猛威をふるい、競走馬としてのみならず種牡馬になっても成功するケースが多数となり、父内国産限定競走はその役割を終える事になったのは時代の流れとして致し方なくなった。
するとこの愛知杯GIII もその条件から解かれており、2004年より逆に需要が高くなった古牝馬も出走可能な牝馬限定の重賞競走という条件に変更された。
施行時期は中京競馬場の重賞競走の特性というか、ほぼ全ての重賞競走が少なくとも一度は変更を余儀なくされていて、愛知杯もその分に漏れず暮れ、初夏、冬季と目まぐるしく変更されている。この時期の施行となったのは2016年より。これは中山競馬場の牝馬限定競走のターコイズステークスが重賞競走に格上された事に伴った措置だった。

〜 愛知杯 主な歴代優勝馬 〜

・ ヌエボトウショウ ・ アドマイヤキッス ・ ディアデラノビア ・ リトルアマポーラ ・ ディアデラマドレ ・ バウンスシャッセ ・ デンコウアンジュ etc……

☆ 母娘制覇

ディアデラノビアは2007年の優勝馬。同馬は他にサンケイスポーツ賞フローラステークスGII 等を優勝、同期にシーザリオ等が居る。シーザリオは競走成績のみならず繁殖でも成功を収めたが、此方ディアデラノビアも繁殖成績はまずまず成功の部類と言える。
産駒の一頭に当たるディアデラマドレは2014年の優勝馬。母同様牝馬三冠は無冠だったが府中牝馬ステークスGII を優勝、本競走の母娘制覇のみならず競走成績も一定の評価を降す事が出来るだろう。

☆ 優勝する順番で……

昨年の 愛知杯GIII は中京競馬場で行われ、1番人気のアートハウスが優勝。前走は秋華賞GI ⑤着、その前が中京競馬場で行われた関西テレビ放送賞ローズステークスGII を優勝。他に忘れな草賞L も優勝した。デビュー以来勝ち負けを繰り返しての愛知杯GIII であり、今回は勝つ順番に当たっていた中で見事に勝利した。次走はローレル競馬場賞中山牝馬ステークスGIII ④着と順当に敗れた。その後休養を余儀なくされての復帰戦がエリザベス女王杯GI だったが残念ながら⑬着と勝つ順番だったのが惨敗に終わってしまった。
また②着のアイコンテーラーは夏からダート戦線に転じており、JBCレディスクラシックJpnⅠ を優勝した。


☆ 愛知杯GIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨💐

・ミッキーゴージャス(牝4)  宝塚記念GI 優勝のミッキーロケット産駒で母は優駿牝馬オークスGI、秋華賞GI を制したミッキークイーン。野田オーナー渾身の配合であるが、優駿牝馬オークスGI は⑭着、秋華賞GI 、エリザベス女王杯GI は出走せず。そんな昨年秋は自己条件を2連勝でオープン入りとなり、狙いを定めての愛知杯GIII となった印象。相手関係もそう厳しいそれではなさそうで、諸々の状況を考慮すれば人気にも祭り上げられそうだが……