全日本2歳優駿JpnⅠ(国際L)  🏇💨


水曜日(12月13日)
川崎競馬場
★ダート1600m
2歳オープン
国際交流
定量

2歳ダート王決定戦が、例年通り川崎競馬場を舞台に行われる。
創設されたのは1950年、全日本三才優駿として施行されたもの。1988年より全日本3歳優駿、2001年より全日本2歳優駿と改題し現在に至る。
距離はダート1200mで行われたが段階的に100mずつ延長され、1959年以降は1600mで行われている。
1985年より全国指定交流、1997年より地方中央交流、所謂ダートグレード競走となっている。2002年より前年までの統一GII から統一GI に格付され、2018年からは国際競走となって、格付は2007年よりJpnⅠ、2018年よりLとなっている。
また2017年より、日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選出のポイント対象競走に指定され、来年より行われる3歳ダートクラシック競走は勿論北米のケンタッキーダービーGI 制覇への夢を紡ぐ舞台にもなっている。

〜 全日本2歳(3歳)優駿 主な歴代優勝馬(1997年〜) 〜

・ アグネスワールド ・ アグネスデジタル ・ トーシンブリザード ・ ユートピア ・ グレイスティアラ ・ フリオーソ ・ ラブミーチャン ・ ハッピースプリント ・ ルヴァンスレーヴ ・ ドライスタウト ・ デルマソトガケ etc……

★ 世界へ🌏……

昨年の 全日本2歳優駿JpnⅠ(国際L) は3番人気のデルマソトガケがオマツリオトコをクビ差振り切って優勝した。デルマソトガケは中京で初勝利、もちの木賞(阪神ダート1800m)に続く3連勝でダート2歳チャンピオンに輝くと明けて本年はサウジダービーGIII ③着、UAEダービーGII 優勝、ケンタッキーダービーGI は⑥着もブリーダーズカップ・クラシックGI を②着と海外を舞台に大活躍してみせた。


★ 全日本2歳優駿JpnⅠ(国際L) 🏇💨

優勝  フォーエバーヤング(牡2) 1番人気
タイム  1.43.5(稍)
1番人気  フォーエバーヤング(牡2) ①着
ℳ𝑦.注目馬  イーグルノワール(牡2)  ②着(2番人気)
 


★ 呆れる程の強さで

大外12番(8枠)もなんのその、力強く漸進して先行集団に付けたフォーエバーヤング。イーグルノワールも同様に少し外目に出して先行勢を形成した。逃げていたのはオスカーブレイン(牡2)だったが3角手前でいっぱいに。押し出されるような形に見えるも未だ騎手の手は動いておらず、自然と先頭に立ったフォーエバーヤングにその外にピタリと付けたイーグルノワール。人気2頭の競演か?! と思われた今年の2歳ダート王決定戦だったが、直線に入るとフォーエバーヤングの独擅場だった。差はみるみると開いて行き独走状態でゴールインしたフォーエバーヤング。その強さは呆れる程のものだった。
フォーエバーヤングはセレクトセールで1億円プラスで落札された。馬主は飛ぶ鳥を落とす勢いと言って過言では無い藤田晋氏。JRAの管理調教師として現状トップと言える矢作芳人の管理の下、今回も師弟関係にある坂井瑠星の手綱も冴え渡った。
堂々2歳王者となったフォーエバーヤング。来春はどちらの道を選ぶのだろう?! ケンタッキー制覇か、初代ダート三冠制覇か?! 矢作厩舎、藤田晋というコンビなだけに中々悩ましいところであるが、この先の世代頂点を極めそうな力は間違いなく持っている事を証明したレースだった。