日刊スポーツ賞シンザン記念GIII 


祝日(成人の日)
京都競馬場
☆芝1600m外
3歳オープン
国際
馬齢(昨年までは別定)

春季3歳GI 競走にも繋がる出世レースの一つで、年初に行われるそれとしてすっかり定着している。ただ創設から暫くはどちらかと言えば早熟タイプの優勝が目立ちクラシック制覇にはあまり繋がらなかった。

シンザンは1964年、戦後初のクラシック三冠制覇を成し遂げた。競走生活で連対率100%をマーク、現在GI に格付されているものを5つ制しており、戦後の日本競馬のパイオニアとして、種牡馬としてもミホシンザン等を出しただけでなく33歳まで生き延びた長寿の馬でもあった。昭和、そして平成時代に至るまでも競走馬の育成としての大きな目標となったのは「シンザンを越えろ」の合言葉がそれを言い得ている。そんなシンザンの栄誉を讃える目的でこのシンザン記念は1967年に創設された。
創設以来暫くは1月15日での施行が続いた。この競走は当時の換算で4歳、詰まり同年のクラシック制覇を目指す馬たちの限定出走という事から、また現在は一月の第二月曜日である成人の日だった同月日にての施行日の固定はマッチしていたと言えた。後に固定日施行ではなくなったが前述の一月第二月曜日に成人の日が固定された事に伴い、成人の日での施行となる傾向が強まっている。

〜 日刊スポーツ賞シンザン記念 主な歴代優勝馬 〜

・ エリモジョージ ・ メジロモンスニー ・ ライフタテヤマ ・ フレッシュボイス ・ ナムラコクオー ・ シーキングザパール ・ ダイタクリーヴァ ・ タニノギムレット ・ アドマイヤオーラ ・ ガルボ ・ ジェンティルドンナ ・ ミッキーアイル ・ アーモンドアイ ・ ピクシーナイト etc……

☆ 名牝の道標

近年、名牝の誉れ高い名馬がこのシンザン記念GIII を出走して勝ち負けを演じている。その内ジェンティルドンナとアーモンドアイは何れもこの競走を優勝したばかりか牝馬三冠制覇、ジャパンカップGI を二度優勝した。また2007年に②着だったダイワスカーレットは桜花賞GI や有馬記念GI を優勝し、シンザン同様連対率100%という競走生活を送った。牝馬三冠競走やその直近の前哨戦には該当しない重賞競走としての馬齢限定競走での名牝の道標と言えるのがこの日刊スポーツ賞シンザン記念GIII にも相当していると言えるだろう。

☆ 紅一点の……

昨年の 日刊スポーツ賞シンザン記念GIII は中京競馬場で、7頭立てで行われ、紅一点のライトクオンタムが優勝した。2番人気。同馬はデビュー2戦目で勿論重賞初制覇となった。前出のアーモンドアイ等に続けとばかりに桜花賞GI では2番人気に支持されたが⑧着。優駿牝馬オークスGⅠ ⑰着。最近ではターコイズステークスGIII を⑤着と条件が合えば勝ち負けするシーンも近々見られそうか?!


☆ 日刊スポーツ賞シンザン記念GIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・シトラール(牡3)  ジュニアカップL への出走よりも、こちらに決まった方が注目に値しそうな気がする。きょうだいに大阪杯GⅠ 優勝のポタジェ、毎日王冠GII 等を優勝したルージュバック等を持つ良血に値するこの馬。朝日杯フューチュリティステークスGⅠ への出走は見送って成長を促し、GⅠ ロードに向かいたいところ。