スポーツニッポン賞京都金杯GIII 🏇💨


土曜日(1月6日)
京都競馬場
☆芝1600m外
4歳以上オープン
国際
ハンデ

一年の計は元旦にあり
競馬の計は金杯にあり

JRAでは初日に東西で金杯が行われている。
西の開幕は京都競馬場であるが、前三年間は改修工事の為中京競馬場での代替開催だった。東の中山金杯GIII は芝2000mである一方で、西の京都金杯GIII の方はマイル戦。だが嘗ては中山と同じく芝2000mで創設以来行われていた。マイル戦となったのは2000年より。

この競走が創設されたのは1963年。
迎春賞という重賞競走がそれに相当する。
1966年より金盃、1970年より金杯、そして1996年より東西の区別をより明確化する為に東の中山金杯GIII に対して西の京都金杯GIII となっている。
スポーツニッポン社より寄贈を受けているが競走名の副題にそれが付いたのは金盃となった1966年以降。因みに前年までの迎春賞の正賞はYTV賞(YTVとは現略称ytv 、日本テレビ系列の地上波テレビ放送を中心としたメディア企業)だった。

〜 京都金杯 主な歴代優勝馬 〜

・ キーストン ・ ナオキ ・ インターグシケン ・ グレートタイタン ・ ロンググレイス ・ ドウカンヤシマ ・ タマモクロス ・ オサイチジョージ ・ ダイユウサク ・ ワコーチカコ ・ イシノサンデー ・ キョウエイマーチ ・ ダイタクリーヴァ ・ ハットトリック ・ エイシンデピュティ ・ シルポート ・ ダノンシャーク etc……

☆ 年間4勝‼️

2005年の京都金杯GIII を優勝したのはハットトリック。サッカー用語で一試合で3得点以上を一人の選手によってマークするという意味を馬名としたが、この馬にとって2005年は正に名は体を表すを具現したと言えた。
デビューは遅く2004年の5月8日の事だった。東京開催で2連勝の後にラジオたんぱ賞GIII に出走したが⑨着。秋に復帰した際には栗東の角居勝彦厩舎に転じた。すると京都開催で2連勝してオープン入りを果たすと2005年の初戦、スポーツニッポン賞京都金杯GIII に出走し、これを優勝すると続けて東京新聞杯GIII も連勝。栗東に移っても東京コースで快勝してみせたが安田記念GI、毎日王冠GI、天皇賞秋GI を惨敗してしまい、東京コースでの連勝についてはストップ。だが京都コースには春季に適鞍が無かった(因みに当時読売マイラーズカップGII は阪神競馬場で行われていてこの馬も出走したが惨敗した。また年初に重賞を連勝したこの馬にとってマイルのオープン特別競走だった都大路ステークスへの出走は阪神の読売マイラーズカップGII に出走していた事を考えれば見向きしないのが妥当)故に土付かずのままマイルチャンピオンシップGI に向かったのは当然だった。同年の同競走では3連覇がかかっていたデュランダルが注目されたがレースを制したのはデュランダルに代わって鬼脚を発揮したハットトリックだった。目出度くGI ホースとなったハットトリックは3連覇を果たしていればデュランダルが出走を受諾していた香港マイルGI を辞退、其の報を受けてハットトリックが招待を快諾し勇躍渡香すると当時無双していたフランスの騎手オリビエ・ペリエの手綱捌きが冴えて見事に優勝した。結局ハットトリックは重賞4勝してみせたがその全てを2005年に集めたのだった。

☆ 久々の勝利も……

昨年の スポーツニッポン賞京都金杯GIII は中京競馬場で行われ、5番人気の関東馬イルーシヴパンサーが直線強襲で制し小波乱決着となった。イルーシヴパンサーは当時5歳だった牡馬。その時点で一昨年の東京新聞杯GIII を制しており、同年の安田記念GI は混戦の中最終的に1番人気に支持された。京都金杯GIII には関屋記念GIII 以来となる休み明けでの出走で、東京新聞杯GIII 優勝は条件クラスから4連勝でマーク。その東京新聞杯GIII 以来となる勝ち鞍となった。その後は春秋のマイルGⅠ 競走等に出走したが勝ち負けには至らず終いだった。


☆ スポーツニッポン賞京都金杯GIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ ダノンティンパニー(牡6)  正に遅れて来た大物の風情が溢れている、という印象の馬。無事ゲートに入れさえすれば前走の六甲アイランドステークス(3勝クラス・阪神芝1400m)迄ならばこの馬の力が数段上、という結果を出し続けている。前走も休み明けなど関係ない走りをみせた。オープン入り初戦、これまでならば取り敢えず先ずはオープン特別競走から、というステップで確実に勝利を…という考えもベターだと思われているが、今回の相手関係であれば此処も勝ち負け最右翼という印象にあり、兎に角問題はゲートイン出来るか否か?! 枠に入れればあとは発馬を決めて主導権を握れる事を祈りつつ、どんな走りを見せるか楽しみである。