ダービーデー当日の特別競走

〜 2回東京競馬最終日 〜

・ 8R 青嵐賞(4歳以上2勝クラス・芝2400m・定量)
・ 9R 薫風ステークス(4歳以上3勝クラス・ダート1600m・定量)
・10R むらさき賞(4歳以上3勝クラス・芝1800m・ハンデ)
・11R 東京優駿GI
・12R 目黒記念GII

〜 3回京都競馬最終日 〜

・ 9R   與杼特別  4歳以上2勝クラス・ダート1900m・定量)
・10R 安土城ステークス(L)
・11R 白百合ステークス(L)
・12R 朱雀ステークス(4歳以上3勝クラス・芝1200m・定量)

☆ 朱雀ステークス ☆
昨年までは芝1400m外、少し前までは芝1600m外で行われていたが今年は過去に2度施行された芝1200mでとなっている。この春の京都競馬最後の特別競走である。過去の勝ち馬に1990年サマンサトウショウ、1991年ジョーロワリング、1998年アンブラスモア、2002年ミツワトップレディ、2009年スズカコーズウェイが重賞勝ち馬。ここ最近は勝ち馬から重賞勝ち馬も遠ざかっているが…
☆ 昨年の朱雀ステークス は芝1400m外、5月25日土曜日の10Rで行われた。天候は晴、馬場状態は良。15頭立ての1番人気は昇級戦の前走彦根ステークス(京都芝1200m)②着だった5歳牝馬のエンゲルヘン。2番人気は前走晩春ステークス(東京芝1400m)④着も斑鳩ステークス(京都芝1400m外)等このクラスでの②着が5回という実績も評価された6歳牡馬レインボーフラッグ。3番人気は前走春興ステークス(中山芝1600m)⑤着も斑鳩ステークス等このクラスでの②着3回等も評価された6歳騙馬ロライマ。4番人気は前走湘南ステークス(東京芝1600m)⑥着だった5歳牡馬ルタンデュボヌール。以上4頭が単勝オッズ1桁台だった。
揃った発馬からグランドロワがハナを主張して単騎逃げの形に。エンゲルヘンは2、3番手につけレインボーフラッグ等は中段から。600mを34.7で通過、2番手以下は比較的かたまっていた隊列で直線に入ってもグランドロワの脚色は鈍らずエンゲルヘンが唯一迫っていたゴール直前外から猛然と追い込んで来たレインボーフラッグが1:20.4の時計で差し切った。
オープン入りしたレインボーフラッグは朱鷺ステークスL ⑤着が目立つ程度。
逃げてクビ差②着のグランドロワは10番人気の5歳牡馬で、昇級戦の前走大阪-ハンブルクカップ(阪神芝1400m 当時)⑩着。その競走を今年は逃げ切ってオープン入りを果たしている。
 ③着エンゲルヘンは今年のサンライズステークス(中山芝1200m)を勝ち上がってオープンでは2走したが何れも2桁着順に終わり繁殖入り。  ロライマは⑥着 。現在も3勝クラスでこの春幕張ステークス(中山芝1600m)③着。
ルタンデュボヌールは⑩着。その後はムーンライトハンデキャップ(阪神芝1800m) を④着が目立つ程度。
☆ 朱雀ステークス MY注目馬 ☆
特別登録25頭。
・ メイショウカリン(牝6)
前走バーデンバーデンカップ(福島芝1200m)は太目残しながら③着。既にこのクラスでは他にも②③着をマークしており、クラスの目処は立っている。今回は前走の結果を受けて普通に上位人気しそうだが戦績にムラがあり馬体が絞れていなければ寧ろ疑ってみるのも一考という存在だ。

★ 薫風ステークス ★
風薫る5月もこの日で終わりという最終日にダートで行われる特別競走も嘗ては芝で行われていた。ダートとしては2006年よりそれ以降でという事となっているようだ。過去の勝ち馬に1999年エアスマップ、2017年ラインシュナイダーが重賞勝ち馬。
★ 昨年の薫風ステークス も9Rで行われた。天候は晴、馬場状態は良。15頭立ての1番人気は前走立夏ステークス(東京ダート1600m)②着だった4歳牡馬スウィングビート。2番人気は前走利根川特別(1000万以下・中山ダート1800m)11番人気①着だった4歳牡馬レピアーウィット以下少し離れていたがショーム、フィールドセンス、クレマンダルザス、フィスキオ迄か単勝オッズ1桁台だった。
発馬すると先ずはグアンが抜け出したがグッドラックサマーがハナに立ち、レピアーウィットはその後ろ辺り、スウィングビートは更にその後ろ、という具合に適当にかたまりつつ隊列が形成され、800mを47.9で通過。直線に入ると前4頭程が横に並ぶ形となりその外からレピアーウィットが抜け出して先頭に。1:36.7の時計で制した。
レピアーウィットはオープンクラスでは当初順当に使えずまた出走しても大敗していたが今年に入って2走目にマーチステークスGIII ③着、栗東ステークスL ②着と結果を出しつつある。
 1馬身3/4差の②着は追い込んだ4歳牡馬ショーム。前走立夏ステークス⑩着からだったがその2走前には上総ステークス(中山ダート1800m)を③着とクラスに目処は立てていた。次走安達太良ステークス(福島ダート千七)を勝ち上がりグリーンチャンネルカップL ②着。今年に入ってバレンタインステークス(東京ダート1400m)でオープン初勝利をマークした。
更に1馬身遅れての③着スウィングビートは次走夏至ステークス(東京ダート1600m)①着からラジオ日本賞(中山ダート1800m)③着 。今年に入ってからは芝にも出走しており六甲ステークスL ⑤着等。
フィールドセンス④着。今年は高瀬川ステークス(京都ダート1400m)等で②着。
クレマンダルザス⑤着。
フィスキオ⑪着。今年福島競馬の障害未勝利戦で勝ち鞍をマークしている。
★ 薫風ステークス MY注目馬 ★
特別登録11頭と少ないのは関西馬が出走出来ない影響が大きい。
・ サンチェサピーク(牡6)
関西馬が出走して来ない故に、前走の立夏ステークス(東京ダート1600m)②着の内容と結果を素直に認めてここは勝ち負け候補最有力と見るのが妥当だろう。

☆ 青嵐賞はダービーデーにて長く行われている芝2400mの特別競走である。ビッグレースが行われる同じ日に同じ競馬場同じ距離でという関係はダービーと青嵐賞の他に有馬記念GI とグッドラックハンデキャップがある。過去の勝ち馬に2017年ルックトゥワイスが目黒記念GII、2018年ムイトオブリガードがアルゼンチン共和国杯GII の優勝にて重賞勝ち馬に。
☆ 青嵐賞 MY注目馬 ☆
・ サンシロウ(牡6)

☆ むらさき賞 ☆
ダービーデーの準メイン競走として長く定着している準オープンクラスのハンデキャップ特別競走。芝1800mという施行距離も定着している。過去の勝ち馬に2001年ゲイリートマホーク、2018年エアウィンザーが重賞勝ち馬。勝ち馬があまり出世傾向には無いが敗れた中に後のGI ホースも散見されている。
☆ 昨年のむらさき賞 も10Rで行われた。天候は晴、馬場状態は良。10頭立ての負担重量幅は52(牝馬)〜56㌔。1番人気は前走但馬ステークス(阪神芝2000m)②着だった4歳牡馬フランツ56㌔。2番人気は前走美浦ステークス(中山芝2000m)⑨着は昇級戦だった4歳牡馬ジェシー55㌔。以下4歳牡馬トラストケンシン55㌔、6歳騙馬レッドイグニス56㌔、4歳牡馬サンラモンバレー55㌔、4歳騙馬ファストアプローチ56㌔迄が単勝オッズ1桁台だった。
揃った発馬からハナに立ったのは7歳牝馬プレミオテーラー52㌔。2番手以下は7頭が適当な間隔を持って一団に近い隊列を作った。フランツは其れから若干間隔を開いての後方2番手を。1000m通過は58.6と高速傾向にあった中でこれはべらぼうなハイペースではなかった。直線は脚比べになり、進路を外に求めたフランツが1:44.4の時計で制して人気に応えた。
フランツは次走新潟記念GIII ⑤着、アンドロメダステークスL ②着。今年はもう一つ着が上がっていない。
クビ差②着レッドイグニスは前走湾岸ステークス(中山芝2200m)③着から。その後休養に入り今年は晩春ステークス(東京芝1400m)④着等。
 ③着9番人気プレミオテーラーは前年のユートピアステークス(牝馬限定・東京芝1800m)⑩着以来の休み明け。その後ウェルカムステークス(東京芝1800m)②着等。
トラストケンシン④着 。その後六社ステークス(東京芝2400m)②着、早春ステークス(同)③着等。
ファストアプローチ⑦着は次走多摩川ステークス(東京芝1600m)を16番人気で勝ち上がり。ジェシー⑧着は次走西宮ステークス(阪神芝2000m)を勝ち上がり、オープンでは中日新聞杯GIII ⑧着以外は2桁着順。
サンラモンバレー⑨着は秋に清水ステークス(京都芝1600m外)③着等。
☆ むらさき賞 MY注目馬 ☆
特別登録14頭。
負担重量幅は53〜57㌔
・ ルーカス(牡5)57㌔
節分ステークス(東京芝1600m)はウーリリとハナ差②着は勝ったも同然。良血対決を勝ちきれなかったのは残念だったがクラスに目処は立てており来年は安田記念GI への出走を果たすべく早目にオープンに昇級したいところ。関西馬が居ないここは勝ち抜けるチャンス。状態面が鍵となろう。

★  與杼特別 MY注目馬★
・ ダノンスプレンダー(牡4 )