天皇賞春GI が京都競馬場で行われたこの日、東京競馬場での特別競走一番手は4歳以上2勝クラスのハンデキャップ競走 陣馬特別 。ダービー、オークス、ジャパンカップが行われる芝2400mが舞台だから例年であれば関西馬も色気満々で大挙やって来るところであるが現在人馬の移動制限によりこの競走には関西馬が出走出来なくなっていた。従って関東馬だけの9頭と寂しい頭数での一戦となった。牝馬も2頭含まれての出走馬たちの負担重量は53〜56㌔で53㌔は牝馬だから実質幅は2㌔内に収まっているという拮抗した実力差と考えて良い面々だ。1番人気はMY注目馬としても取り上げたハーツイストワール(牡4・56㌔)は前走2月に行われた東京芝2400mを①着が札幌芝2600mでマークした初勝利以来の凡そ8ヶ月ぶりのレースだった。その内容が上場で今回が同じ東京芝2400mが舞台、休み明けも前走勝ちで問題なしと判断され、その上鞍上がD.レーンだから結果的に少々度を越した人気(単勝オッズ1.4倍)だったか。

レースは途中から先頭に躍り出たルックスマート(牡5・55㌔)が単騎で大逃げの形に。1000mを 1:00.4 だからべらぼうな速さでの逃げでは無かった。その証拠にこの馬は最終的に③着に粘っており後述する2頭の追い込みが届かなかったなら逃げ押し切りだったのだ。4角を2番手で通過したシュブリーム(牡4・55㌔)にハーツイストワールも2頭に追い付きかわすかと思われたが中々そうならずゴール直前には後方からカーロバンビーナ(牝5・53㌔)とサンシロウ(牡6・56㌔)が連れて追い込んで来て先行3頭を纏めてかわし、カーロバンビーナが 2:24.6(良)、レースの上がり3F 36.0 を2秒も上回る 34.0 を繰り出しての追い込みを決めた。

カーロバンビーナは6番人気。初勝利が3歳夏の福島競馬(芝1800m)。2勝目が昨年6月の東京芝2000mで。その後はこのクラスの特に昨年秋以降は2200〜2500mの競走に出走を続けて12月の中山競馬で行われた芝2500mでクビ差②着の時は前目での競馬をした。この先成長次第ではエリザベス女王杯GI という可能性も出て来るのであるがその道程では牡馬に混じっての中長距離競走での勝ち負けが必須となる。