今週の阪神競馬は障害の重賞競走に桜花賞トライアルが目玉である。

〜 土曜(3月14日)1回阪神競馬5日目 〜

・ 8R 阪神スプリングジャンプJGII
・ 9R ゆきやなぎ賞(3歳馬限定1勝クラス・芝二四)
・10R 心斎橋ステークス(4歳以上3勝クラス・芝千四・定量)
・11R ポラリスステークス(4歳以上オープン・ダート千四・別定A)

〜日曜(3月15日)1回阪神競馬6日目〜

・ 9R 淡路特別(4歳以上2勝クラス・芝二六・ハンデ)
・10R 甲南ステークス(4歳以上3勝クラス・ダート二千・ハンデ)
・11R スポーツ報知杯フィリーズレビューGII(桜花賞トライアル)

★ ポラリスステークス〜
嘗てはシリウスステークスGIII、プロキオンステークスGIII が阪神ダート千四で行われていたが距離や施行場の変更により現在では阪神競馬でダート千四の重賞競走は行われていない(今年は時割の都合にてプロキオンステークスGIII が阪神競馬場で行われる)。其れでも芝スタートとはいえダートの短距離競走としては阪神競馬ではポピュラーなダート千四であるからにしてオープンクラスでは年5回の開催毎に1つずつ設定されている(2回 コーラルステークス(L)、3回 天保山ステークス、4回 エニフステークス(L)、5回 ギャラクシーステークス)。ただこの競走の歴史は比較的新しく2009年に初めて行われている。過去の勝ち馬に2010年ケイアイガーベラ、2015年ニシケンモノノフ、2016年グレイスフルリープ、2019年ヴェンジェンスが重賞勝ち馬。
★ 昨年のポラリスステークス は1回阪神競馬5日目メイン競走にて行われた。天候は晴、馬場状態は稍重。16頭立ての1番人気は先行力が魅力のスズカコーズライン。2番人気は前走大和ステークス③着で前年の大阪スポーツ杯を勝ち上がったヴェンジェンス。以下エレクトロポップ、サングラス迄が単勝オッズ1桁。先行争いは予想通りスズカコーズラインが制して600mを33.8 で通過。直線に入ると差し、追込み勢が前を飲み込んだ格好で中段から差してきたヴェンジェンスが 1:23.3 追い込んで来たタムロミラクル等に1馬身差を付ける快勝でオープン初勝利。その後天保山ステークスも勝ちプロキオンステークスGIII は③着。秋は距離を伸ばしてみやこステークスGIII を優勝。今年に入ると東海テレビ杯東海ステークスGII ②着等。 直線沈んだスズカコーズラインは秋にオータムリーフステークス①着、今年は大和ステークス(京都ダート千二)も①着。
★ ポラリスステークス 注目馬〜
特別登録は26頭。
・ ヴァニラアイス(牝4)
前走オータムリーフステークス(京都ダート千二)は一息入れての出直し参戦、1番人気に推されたが③着と案外だった。昨春の戦歴を想えばもう少しやれていてもと思うが。

☆ 心斎橋ステークス〜
3年ぶりに行われる、準オープンクラス芝の短距離競走。過去の勝ち馬に2007年エイシンデピュティ、2008年エイジアンウインズ、2011年パドトロワが重賞勝ち馬。
☆ 心斎橋ステークス 注目馬〜
特別登録11頭。
・ トウカイオラージュ(牡4)
前走の雲雀ステークス(東京芝千四)は昇級戦。直線で先頭に立ったが決め手に勝る2頭にとって格好の目標となった格好。それでも③着とクラスに目処を立てた故に猪名川特別(2勝クラス)を制した阪神芝千四に変わりにたび注目したい。
(昨年の猪名川特別を完勝したトウカイオラージュ)

★ 甲南ステークス〜
90年代は芝2500mで行われていた。またこの距離となったのは2014年からでそれ以前はダート千八での施行。過去の勝ち馬に2013年エアハリファ、2018年モズアトラクションが重賞勝ち馬。
★ 昨年の甲南ステークス は1回阪神競馬6日目10Rで行われた。天候は雨、馬場状態は稍重。14頭立ての負担重量幅は52(牝馬)〜56㌔。1番人気は前走五条坂特別(京都ダート千九)勝ちからの昇級戦となる6歳牡馬のジョーダンキング。2番人気は前走北山ステークス(京都ダート千八)⑥着もこのコースにて好走した事があった6歳牡馬のビッグアイランド。以下タガノグルナ、マイネルアンファン迄が単勝オッズ1桁。ホームストレッチでの先行争いを制したのはタガノグルナでビッグアイランドは3番手、ジョーダンキングは中段の前から。隊列は縦長となり、1000m通過は 1:00.1 と澱みなく流れた。ジョーダンキングは3〜4角では4番手に上がり直線外から楽々抜け出すと 2:04.2 逃げ粘るタガノグルナに5馬身差を付ける圧勝で連勝。オープン入りした同馬は名鉄杯(L)を②着、シリウスステークスGIII は3番人気④着。今年はアルデバランステークス(京都ダート千九)⑤着からダイオライト記念JpnII を⑧着。 タガノグルナはその後もう一つを続けた末に障害競走に出走して勝ち鞍を挙げている。ビッグアイランドは昨夏から休養している。
★ 甲南ステークス 注目馬〜
特別登録14頭。
負担重量幅は52(牝馬)〜56㌔
・ ウラノメトリア(騙4)56㌔
前走の金蹄ステークス(東京ダート二一)は③着馬と競り合ってクビ差斥けたが自身を含めて纏めて差し切られての②着はその勝ち馬(マスターフェンサー)のレベルが違い過ぎた。今回は改めてこのクラスの勝ち抜けを目論んでいる。
(②着だった前走の金蹄ステークス)

☆ ゆきやなぎ賞はこの開催にて長く行われている3歳馬限定の特別競走。嘗て芝二千で行われていて1999年にはテイエムオペラオーが①着。同馬は皐月賞GI を優勝し、翌2000年は完全無欠の8連勝をマークした。2003年からは距離が芝2200mとなり、2006年には後に天皇賞春GI 優勝のアドマイヤジュピタが①着。2009年からこの距離に変更となっている。
☆ ゆきやなぎ賞 注目馬〜
・ ディアマンミノル(牡馬)

☆ 淡路特別 注目馬〜
・ ノーチカルチャート(牡4)54㌔