春の中山競馬の開幕。
この開催には皐月賞トライアルが行われる。
その前に古馬伝統の重賞競走が今週行われ、海外ビッグレースの壮行競走としても大いに注目されるところ。

〜土曜(2月29日)2回中山競馬初日〜

・ 8R 春麗ジャンプステークス(4歳以上障害オープン・直線ダート3200m・別定)
・ 9R デイジー賞(3歳牝馬限定1勝クラス・芝千八)
・10R 富里特別(4歳以上2勝クラス・芝千八・ハンデ)
・11r サンシャインステークス(4歳以上3勝クラス・芝二五・定量)

〜日曜(3月1日)2回中山競馬2日目〜

・ 9R 水仙賞(3歳馬限定1勝クラス・芝二二)
・10R ブラッドストーンステークス(4歳以上3勝クラス・ダート千二・定量)
・11R 中山記念GII

☆ デイジー賞〜
昨年までは3回中山開催にて行われていた。距離カテゴリーだけではなく時期的な要因からも故に桜花賞GI ではなくオークスへの出走機会を更に確かなものとする為の目的が全てに近かったが今年はこの時期であるから可能性としては桜花賞への望みも残しつつという形となろう。
 ☆ デイジー賞 注目馬〜
・ ウインキートス

☆ 水仙賞〜
昨年までは開幕日に行われていたが今年はデイジー賞に其れを譲り日曜日に。同日にすみれステークス(L)も行われ、東西で同じ距離の3歳馬限定特別競走が行われる形だが此方は1勝クラス。平凡な面々の中に抜けた可能性が感じられる有力馬が混じるというメンバー構成となる傾向にあるが、そんな有力候補が結構負けてしまうというのも良く見られている。
☆ 水仙賞 注目馬〜
・ エヴァーガーデン(牝馬)

☆ サンシャインステークス〜
有馬記念GI 次の開催で行われる日経賞GI と同じ距離の準オープン条件特別競走。この時期だから勝ち抜ければ僅かかも知れないが天皇賞春GI への道も開けるだろう。過去の勝ち馬から1991年トウショウバルカン、2000年ロードプラチナム、2006年アドマイヤモナーク、2008年ホクトスルタン、2013年クリールカイザー、2014年マイネルメダリストが重賞勝ち馬。GI ホースは含まれていないが距離カテゴリーの関係より制したレースはほぼGII だった。
☆ 昨年のサンシャインステークスは2回5日目10Rハンデキャップ競走で行われた。天候は晴、馬場状態は良。12頭立てで負担重量幅は51〜56㌔。1番人気は前走迎春ステークス(中山芝二二)②着だった4歳牝馬ロサグラウカ54㌔。ほぼ差のない2番人気は前走グッドラックハンデキャップ(1000万以下・中山芝二五)を勝ち上がった5歳牡馬ヴァントシルム55㌔。3番人気は前走江坂特別(1000万以下・阪神芝二四)を勝ち上がった関西からの5歳牡馬パリンジェネシス55㌔。以下6歳牝馬フェイズベロシティ53㌔、タイセイトレイル4歳牡馬54㌔迄が単勝オッズ1桁。オッズの上では上位3頭が三つ巴を形成していた。ハナを叩いたのはバリンジェネシス。ロサグラウカも前に付けて人気どころは概ね先行、好位から。淡々とした流れが3〜4角でピッチが上がったがパリンジェネシスの脚色は衰え知らず。終いはタイセイトレイルに2馬身差を付ける余裕の逃げ切り勝ち。タイムは2:35.7 。③着には6番人気4歳牡馬のゴールドギア55㌔が上がり、ロサグラウカは直線で失速して⑥着。ヴァントシルムは④着。2連勝のパリンジェネシスはその後オープンクラスで まだ目立った好走を果たせていない。タイセイトレイルは2連勝で迎えた昇級戦だった。その後堅実な戦績を刻んだ末にグリーンステークス(阪神芝二四)を勝ち上がると札幌日経オープン(L)、丹頂ステークスを連続して③着からアルゼンチン共和国杯GII ②着、日経新春杯GII ④着。 ゴールドギアは此処が昇級戦で初めての距離だった。その後は中距離戦に戻している。今年は迎春ステークス(中山芝二二)⑥着から本競走を予定。ロサグラウカはその後グレイトフルステークス(中山芝二五)を逃げ切ってオープン入り。先週のダイヤモンドステークスGIII がオープンクラス初戦で逃げて失速。 ヴァントシルムは次走緑風ステークス(東京芝二四)を勝ち上がり。スポーツニッポン賞ステイヤーズステークスGII ⑦着、ダイヤモンドステークスGIII ⑨着。 フェイズベロシティは年内いっぱいまで現役を続けたがこのクラスにて終わった。
☆ サンシャインステークス 注目馬〜
特別登録 14頭
・ サンアップルトン(牡4)
休み明けだった前走の早春ステークス(東京芝二四)は馬体もキッチリ回復していてレース運びも良好。ほぼ勝ったも同然でその勝ち馬も相手次第ではオープン初戦から期待が持てる存在。反動が無ければ関西勢を跳ね返すだけの力は十分に。
(フルーツラインカップ①着のサンアップルトン)

★ ブラッドストーンステークス〜
嘗ては芝3200mで行われていたオープン特別競走だった。其れが後には半分にも満たない距離のダート短距離競走となっている。ダート戦となってからの過去の勝ち馬からは重賞勝ち馬が未だ出ていない。
★ 昨年のブラッドストーンステークスは16頭立てで行われた。天候は晴、馬場状態は良。1番人気は前走羅生門ステークス(京都ダート千四)で②着のレイダーは5歳牡馬。3連勝でこのクラスに上がってそろそろ勝ち抜けが期待されていた。2番人気は前年暮れの中山ダート千二を勝ち上がるとフェアウェルステークス、初春ステークスと中山ダート千二を連続して②着からのスビールアスール。3番人気は上の馬が②着だった前2走で何れも④着だったルッジェーロ。以下オーヴァーライト、タガノヴィッター迄が単勝オッズ1桁。先行争いを制したのはサニーダンサーでレイダー、スピールアスール、ロードエースは2番手集団の中に。前のかたまりと中段、後方はバラけるという隊列で前半600mを33.7 で流れた。4角をレイダーが先頭で通過しロードエースが追う形の直線だったが終い後方からの追い込みが急でスミレ、ブラックジョーが相次いでぶっこ抜き半馬身差で先頭ゴールはブラックジョー。時計は1:11.3 ロードエースは終いレイダーはかわして③着。ブラックジョー15番人気、スミレ14番人気で3連単は5,614,020円も付けた。ブラックジョーはクラス5走目だった6歳騙馬。オープンクラスでは2桁着順を続けている 。 スミレは一度オープンクラスに上がっていた6歳牝馬。前年は⑥着だった。関東馬だが京都ダート千二が比較的得意だった同馬は前走ほぼ1年ぶりの出走だった橿原ステークス(京都ダート千二)⑮着では人気薄もやむ無し。ロードエースは昨年後半から不振傾向に。現在放牧中。 レイダーは初春ステークス(中山ダート千二) で復帰したが⑪着。その後登録抹消に。
★ ブラッドストーンステークス 注目馬〜
特別登録 25頭
関西馬が目立っているが…
・ ロンドンテソーロ(牡4)
お正月に行われた2勝クラスの平場戦を逃げて楽勝。時計も優秀で中山ダート千二であればこの春のうちに勝ち抜ける可能性が感じられている。チャンスはそう何度もという訳では無いのでメイチで臨んで来る可能性もある。

☆ 春麗ジャンプステークス 注目馬〜
・ ニーマルサンデー(牡6)

☆ 富里特別 注目馬〜
・ ヒシイグアス(牡4)56㌔