日曜中山競馬11R
ダート1800mで行われる
3歳以上オープン特別競走
(国際・別定)

ラジオ日本は神奈川県に本社を置き首都圏特に関東の南部を放送エリアとするラジオ単営放送事業主。近々遅ればせながらワイドFMの放送も行う予定のよう。嘗てはラジオ関東という社名で早くから競馬中継に取り組んで現在でも土日の中央競馬の完全中継を行っていて一定の評価が得られている。
2011年まではセントライト記念GⅡに寄贈していたが、2012年より北海道シリーズの開催が本格的に短縮されると前年まで9月に行われていたダート重賞競走のエルムステークスGⅢが8月に移設された。その後釜に中山ダート1800mのオープン特別競走として収まったのがこのラジオ日本賞である。その結果マーチステークスGⅢを筆頭格として現在では年に5回の開催にて全て一つのダート千八で行われるオープンクラスの競走の設置に至っている。
ダート中距離以上のカテゴリーとしては2回新潟競馬でのBSN賞以来のオープン特別競走となり、その後は4回阪神競馬の最終週にダート2000mのシリウスステークスGⅢが。秋が深まるにつれてダートグレード競走を含めて多くの重要なレースが目白押しとなり、このラジオ日本賞についてもその先を見据える重要なレースとなっている。

★ 中山ダート千八の
ダート千八のオープン特別競走として初めて行われた2012年の勝ち馬グランドシチーは其れがオープン初勝利となった。同年よりオープンクラスに定着を決めたのが前年暮れに行われたフェアウェルステークスだった。またラジオ日本賞勝ちの次走は番組構成上師走ステークスに代わってオープン特別競走となったフェアウェルステークスでオープン特別競走2勝目をマークすると2013年のマーチステークスGⅢで待望の重賞競走初制覇。その後は東海ステークスGⅡで2着をマーク。2016年のマーキュリーカップJpnⅢがラストランは9歳になっていた。因みに残る2つの中山ダート千八のオープン特別競走である総武ステークスとポルックスステークスには出走せずだった。また初勝利が2回東京競馬でだったので伏竜ステークスにも出走しなかったが、中山ダート千八の実績を多く集めた事実には変わりなかった。

★ 此方は新潟ダート千八で
2014年は中山競馬場の施設改装工事実施により4回中山競馬は新潟競馬場での代替開催となった。このラジオ日本賞も新潟ダート千八が舞台となったが、制したのは翌年のフェブラリーステークスGⅠで2着になるなどのインカンテーション。同馬はレパードステークスGⅢを優勝し、この年のBSN賞も制した。新潟競馬場では負け無しの実績に加えて金沢競馬場のダートグレード競走である白山大賞典JpnⅢも制しており、日本海に面した地域でのレースでは負け無しでもある日本海男だ。因みにマーチステークスGⅢも制している。

★ 後のダートグレード競走G1を優勝する
ケイティブレイブは4歳の時に帝王賞JpnⅠで初のダートグレード競走G1制覇を成し遂げ、現時点までに4つのそれを手中に収めて同期のゴールドドリームと共に戦線を引っ張る存在になったが、帝王賞を制するまでは下手をすれば一段下のランクでの常連になってしまった可能性もあった。兵庫チャンピオンシップJpnⅡを優勝して向かったジャパンダートダービーJpnⅠではゴールドドリームにこそ先着したものの優勝したキョウエイギアの2着に。起死回生を目論見臨んだレパードステークスGⅢではグレッツェントに敗れて2着。更にここラジオ日本賞こそ勝ち鞍をと臨んだがメイショウスミトモの2着に。故にその後は秋のダートG1戦線ではなくある意味裏街道の白山大賞典JpnⅢ、浦和記念JpnⅡと転戦して連勝したが名古屋グランプリJpnⅡではにたびメイショウスミトモに屈した。帝王賞を制するまでに名古屋大賞典JpnⅢの優勝を加えたが川崎記念JpnⅠ、フェブラリーステークスGⅠでは梵走だった。

★ 前走接戦を演じた


昨年のラジオ日本賞は前走レパードステークスGⅢでグリムと接戦の末2着だったヒラボクラターシュが快勝。これで堂々とまたオープンクラスにて3歳牡馬が勝ち名乗りを上げた。ただグリムが後にダートグレード競走で荒稼ぎをしている一方で此方は重賞競走では敷居が高いようで、その後はオープン特別競走の福島民友カップを勝つに留まっている。今年もアンタレスステークスGⅢ 8着からの休み明けで臨む予定となっている。

★ 主役不在
昨年の勝ち馬ヒラボクラターシュは前述の通り休み明けであり同期が多数飛躍しているのと比べると不振に陥っていて厳しい状況に。別定59㌔でもありここは苦しそう。
昨年は優勝だったがその後の戦績もあって10番人気にまで落としての一戦だったエルムステークスGⅢを2着はハイランドピーク。58㌔がどうかだが実績からこのコースならチャンスも。
ローズプリンスダムは前走のBSN賞(L)を人気で惨敗。この馬の走り時はもう一つ分かりづらい。
フェニックスマークは前走師走ステークスを人気で惨敗。休み明けだが条件クラスにてこのコースで好走した実績を持っているが。
伸び盛りの4歳牡馬スウィングビートは夏至ステークス勝ちから一息入れての秋初戦はオープン初戦でもある。