今週小倉競馬場では重賞競走が行われない。ただ土曜日には2鞍のオープン特別競走が行われる。

★ 土曜11R・阿蘇ステークス
ダート1700mで行われる
3歳以上オープン特別競走
(ハンデ)
夏の小倉開催が8週間だった嘗ては開催後半に行われていた。2012年より6週間のそれとなってからは札幌競馬場でエルムステークスGⅢが行われる同じ週、開催3週目に設定されている。嘗ては前半にはKBC杯がオープン特別競走として行われていたが開催が短縮されるとダート1700mは変わらずも3歳以上1600万以下の特別競走に格下げされ(後に薩摩ステークスに取って代わり、今年からはKBCラジオのレギュラーの競馬中継から撤退)この阿蘇ステークスが開催中唯一のダートのオープン特別競走となっている。因みに西日本地区のダートオープンクラスの競走は前開催の中京ダート1800mの名鉄杯から中3週。次の阪神開催にはダート1400mのエニフステークスは開催1週目、ダート2000mの重賞競走シリウスステークスGⅢが最終週となっている。
2012年の勝ち馬グレープブランデーは前年のジャパンダートダービーJpnⅠ優勝の後骨折で休養を余儀なくされ、この年に復帰して3戦目だった。この勝ち鞍の後暫くは着が上がらなかったが翌2013年には東海ステークスGⅡにフェブラリーステークスGⅠを制した。
昨年は9頭で行われ、外枠から前年の勝ち馬のコパノチャーリーがハナを切るとエポックら後続を引き付けての逃げの手を打つ。4角ではエポックが先頭に立ったが粘るコパノチャーリーは直線今一度盛り返しつつエポックとの一騎打ちに持ち込んで最後は先着。2年連続で阿蘇ステークスを制した。6歳のコパノチャーリーは前年は3着だった名鉄杯から昨年は2着と久々に好走しての臨戦で1番人気に推されての出走。しかし現状では「主な勝ち鞍は阿蘇ステークス」状態である。
★ そのコパノチャーリーは今年も登録して来ている。しかし前走はマーキュリーカップJpnⅢを逃げるも結果的に地方所属馬にもかわされてのJRA勢最低着、他も正直全て惨敗では3年連続勝利は赤信号だ。
勝ち負けの可能性が高そうなのは薩摩ステークスを逃げて5馬身差の圧勝のメイショウワザシとなろうか。オープン入り初戦だが小倉ダート千七は3戦無敗と得意としている故に一気に連勝の可能性が。
同じ4歳牡馬のドンフォルティスは伏竜ステークス1着まではあのルヴァンスレーヴのライバルで北海道2歳優駿JpnⅢ優勝の実績も。休み明けの前走プロキオンステークス13着から何処まで巻き返せるか。
此方5歳牡馬のタガノディグオは兵庫チャンピオンシップJpnⅡ優勝、ジャパンダートダービーJpnⅠは3着だったがその後低迷。昨夏薩摩ステークスでウェスタールンドの2着から釜山ステークスを勝ってオープン復帰を果たすもその壁は厚く低迷中だ。
休みを挟んで2戦連続で3着なぅの6歳牡馬プレスティージオも条件特別で2着の小倉ダート千七実績がある。



☆ 土曜9R・フェニックス賞
芝1200mで行われる
2歳馬限定オープン特別競走
(国際・別定)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E8%B3%9E_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9)
夏の小倉開催で行われる最初の2歳馬限定オープンクラスの特別競走である。他は開催後半にて行われる九州産馬限定のひまわり賞と重賞競走の小倉2歳ステークスGⅢ。形の上では小倉2歳ステークスの前哨戦である。
オープン特別競走として割と旧い歴史を誇る番組であり、勝ち馬には小倉記念GⅢでも活躍したラフォンテースやイクノディクタス等もその名を刻んでいる。
2003年の勝ち馬は小倉2歳ステークスも制し、後にフェブラリーステークスGⅠを優勝したメイショウボーラーだった。同馬に騎乗した福永祐一騎手はそれを起点にこのフェニックス賞を5年連続で勝利した。現在同一のオープン特別競走の最長連続勝利騎手である。
昨年は7頭での競走となったので8Rで行われた。発馬をまずまず決めたシングルアップがハナに立つと前5頭がほぼ一団で4角を通過。直線半ばで突き放しにかかって逃げ切り勝ちを収めた。前走が阪神でのデビュー戦1着。相手関係にも恵まれて1番人気に推された。次走は小倉2歳ステークスGⅢに矢張り1番人気に推されたが6着と惨敗。その後はマーガレットステークス3着だったが先般の佐世保ステークスでは13着と結果を出せなかった。
☆ 今年のフェニックス賞には8頭しか特別登録がない。仮に一頭でも回避すればレース番号が繰り上がるかもしれない。
注目は中京芝千二を逃げ切ったダンスウィザードか。