白川特別
3回京都競馬8日目・9R
4歳以上1000万以下
芝2400m

しらかわ特別という競走は
JRAでは他に福島競馬の
白河特別も存在している。
同じ1000万以下の競走であるが
彼方はスプリント競走なのに対して
此方は中長距離戦である。
長い事この条件で行われており
何頭かは此処をステップに出世をしている。

その出世頭は当然ポップロック号であろう。
'06 当時5歳だった同馬。
3歳シーズンはイマイチ戦績が上がらず
4歳シーズンには長欠も余儀なくされていた事で
この時期に未だこのクラスにいたという訳であった。
然も、現行のクラス編成制度であれば
同馬のこの番組への出走はなかったのだった。
当時のクラス編成制度に倣うと改変前の俗に言う1000万クラスは

4歳1000万以下
5歳以上2000万以下

という括りだった。
それ故に、前走白鷺特別を勝った同馬はこの競走に「ごく当たり前のように」出走したのだった。一般的には「勝って同条件」ウチの独特の表現である「現級留置」が普通に行われているのだ。
それ故に、当時はハンデキャップ競走の他は「別定戦」だった。其れは勝って同条件の馬、例えば牡馬が背負う斤量が58㌔だった為だった。
その58㌔を背負っての出走乍、同馬は6馬身差の圧勝を遂げたのだった。これはもう、元々持っていた実力がようやっと花開きかけたという証左なのは間違いのない事。其れを証明する様にこの勝利で500万クラスからの3連勝となった同馬が次走選択したのが目黒記念GⅡだったのだ。同年既に現行と同じくダービーデーの最終競走だった同競走だから中1週での格上挑戦だったが、馬体重10㌔減もものともせず、54㌔の斤量も活かしてのクビ差勝利を挙げた。同競走は 58.5 ㌔で出走した翌'07も優勝。オープンでの勝ち鞍はその2つに止まったが、キャリアハイとなったこの年の同馬、秋シーズンにはデルタブルース号と豪州に渡りメルボルンカップGⅠを2着、デルタブルース号とのワンツー決着に花を添えた。勇躍帰国しての出走だった有馬記念GⅠではラストランのディープインパクト号の2着に。

⭐︎ 特別登録(12頭) ほぼ毎年その程度の頭数で行われている。

・ステイキングダム号は今年に入っての2戦は共に二桁着順と振るわない。今回実績が皆無と言う中長距離戦となるが、馬名から連想出来る様にもしかしたら適性が高い為の大逆襲が有っても不思議ない気がするのだがどうか。

・7歳騸馬のステイザコース号は今年初めの京都開催に其々組まれているこのクラスの芝2400mの競走に出走、ハンデキャップ競走の睦月賞は3着だったが定量の琵琶湖特別は7着。前走は定量の白鷺特別で13着を踏まえると今回そう大きな期待は掛けづらいだろう。

・ニホンピロカーン号は牡の4歳馬。相手にも依るだろうがこれ迄クラス毎を制するまでに何れも多数の鞍を要し、その直前には3着以内も複数マークしていた事を考えるとまだまだの可能性が高く、一旦500万クラスに戻って早目のこのクラス復帰を目指すのが賢明な気がしないでもない。

・ハイプレッシャー号は休み明けだった今年初戦の琵琶湖特別で3着。その勢いで一気に勝ち上がろうという目論見が如何やら外れちゃったようなここ2戦という印象である。

・ロングスピーク号は前走比良山特別を6着、まだこのクラスでの好走は無いが今回想定されうる面子であれば3着程度の可能性なら…

🏇💨