今週はスプリントの頂上決戦。
昨年のスプリンターズSは1、2番人気のワンツー、
自分は9番人気ドリームバレンチノ◎。
(クビ差3着、複勝520円)
そして今年の高松宮記念も1、2番人気のワンツー
自分は10番人気ハクサンムーン◎。
(ハナ差3着、複勝1230円)
ここ2回のスプリントG1は「堅い決着」の中で、
自分が抜擢した人気薄の◎は3着に激走している。
もちろん今回もアプローチは同じ方向性。
上記2頭の「総評」はアメブロ読者の役に立つはずなので、
(スプリントG1の攻略方法が詰まっている)
当時のメルマガから、
そのまま抜粋して紹介しようと思う。
まずはドリームバレンチノから。
昨年のスプリンターズS時に配信した同馬の総評全文。
(12年9月30日8時発行)
<ドリームバレンチノ>
キーンランドC凡走で人気急落、
前走はダッシャーゴーゴーと人気を二分したが今回は二桁人気。
前走は逃げたパドトロワがレコード勝ちするような馬場、
外を回った同馬に出番はなかった。
(1~3着まで4角3番手以内)
3連勝で函館SSを快勝、
ロードカナロアを撃破したことが完全に忘れられている。
しかし今回は「激走の条件」が揃った。
まずは絶好の「2枠3番」
人気薄の差し馬による「必殺のショートカット」が可能な枠。
(詳細はスプリンターズS6参照)
内隣の1枠2頭は共に先行したいクチ、
つまり難なく「内ラチ沿い」のポジションを取れるはずだ。
今回と同じ舞台のラピスラズリSでは、
1枠1番から直線は馬群に突っ込んで0.1差。
前が詰まらなければ完全に突き抜けていたように、
馬群にひるまないのも証明済み。
ラピスラズリSの「楽勝の手応え」から急坂も問題ないだろう。
中山1200特有の「大穴が期待できる戦法」
今回人気は全くないので実践可能。
この戦法が機能する環境が整っており、
あとは鞍上松山が「思い切った競馬」をするのみ。
前走は騎乗停止で乗れなかった松山、
それまで3連勝しているコンビである。
重い芝の函館芝の重賞で快勝しているだけでなく、
1分7秒台前半の決着となった福島民友Cでも勝っているように、
(1400の安土城Sも1分19秒台の勝ち時計)
速い時計にも十分対応できる。
(もちろん馬場が渋っても全く問題ない)
函館SSではロードカナロアを、
福島民友Cではパドトロワを破っていることからも、
ファンが思っているほど「格下」ではなく、
少なくともタガノバスティーユよりは強い。
しかも必殺のショートカットを決めたタガノバスティーユ同様、
牝系は古くから日本に根付いている系統。
つまり「D」に該当、
これはスプリンターズSで大穴が期待できるカテゴリー。
詳細はスプリンターズS4参照だが、
ローレルゲレイロやカルストンライトオ、ダイタクヤマトなども「D」
(ちなみにカレンチャンも)
内枠の差し馬で「D」に該当、
近走重賞を勝っているにもかかわらず前走凡走で人気急落。
今年のドリームバレンチノは、
まさにタガノバスティーユと酷似しているのだ。
牝系以外の血統面も魅力十分、
父ロージズインメイは現在の馬場に合っている可能性大。
昨日の中山芝の後半3鞍を見てみると、
<8R>
2着6番人気
クロフネ産駒
3着13番人気
アッミラーレ産駒
<9R>
1着3番人気
シンボリクリスエス産駒
<11R>
1着5番人気
キングカメハメハ産駒
ダート適性抜群の種牡馬が必ず連対、
人気を上回っての好走というのがポイント。
さらに大穴をあけたアッミラーレはSS産駒の中でもダートに強い種牡馬。
(アッミラーレの現役時代の6勝は全てダート)
このアッミラーレ産駒の激走が、
現在の中山芝の「特殊性」を如実に表している。
(通常の馬場ならまず好走できない)
このような馬場に滅法強いのがロージズインメイ、
もちろん雨が降ればなおさらプラスだろう。
今年は弥生賞でコスモオオゾラが9番人気1着、
昨年はフローラSでマイネソルシエールが15番人気2着と重賞でも大暴れ。
(弥生賞は稍重、フローラSは重)
ドリームバレンチノの母父マイネルラヴは、
98年スプリンターズSで単勝1.1倍のタイキシャトルを撃破。
父ロージズインメイ×母父マイネルラヴ、
そして古くから日本に根付いている牝系。
ドリームバレンチノに重い印を打つ。
続いてハクサンムーン。
今年の高松宮記念時に配信した同馬の総評全文。
(13年3月24日8時発行)
<ハクサンムーン>
同馬は現在7戦連続で逃げており、
今回もハナを奪う可能性は非常に高いが、
(メモリアルイヤーやアイラブリリとはテンのスピードが違う)
同馬が好走するパターンは至って明白、
好走分岐点は「前半3ハロン」の入り方。
近7戦の成績を見てみると、
33.5以上(3-0-0-0)
33.4以下(0-0-0-4)
前半33.5以上で入ると3戦全勝、
京阪杯は10番人気で逃げ切っている。
一方で前半33.4以下で入ると4戦全敗、
北九州短距離S1番人気4着、京洛S1番人気15着。
前走オーシャンSも3番人気に支持されたが、
前半3ハロン33.1のハイラップを刻んで直線失速。
そして今回人気急落だが、
これは京洛S1番人気惨敗→京阪杯10番人気1着のパターンと同じ。
前半33秒台半ば~後半で行ければ、
アッと驚く逃げ切り勝ちの可能性は十分あるだろう。
逃げ馬は他に2頭出走しているが、
この2頭はテンの速い逃げ馬ではない。
現在5戦連続で逃げているメモリアルイヤーの「前半3ハロン」は、
前走から順に34.4、34.4、35.7、34.9、35.2。
最も速い逃げでも「34.4」
ハクサンムーンの方が数段速いことは一目瞭然。
アイラブリリの近5戦中2戦で逃げているが、
その時の「前半3ハロン」は35.0、34.8。
つまり無理に競ろうとしない限り、
ハクサンムーンの「単騎逃げ」は必然と言える。
このタイミングでハクサンムーンを狙うのは賢明、
この人気なら狙って損ではないだろう。
当コースは末脚が重要なコースなので本来「逃げ」は厳しいが、
今開催は想像以上に「逃げ、先行馬」が残れている。
(詳細は高松宮記念3参照)
しかも中京で「前」に行ったら差されるという騎手心理も合わされば、
ハクサンムーン逃げ切りの可能性はさらに高まる。
ロードカナロアの岩田をはじめ、
騎手心理は間違いなく「差し」に傾いている。
(ロードカナロアの前走は本番を意識した競馬)
血統面も魅力、
今開催の中京芝ではアドマイヤムーン産駒が毎週穴をあけている。
開幕週の鈴鹿特別ではウイングザムーンが5番人気2着、
翌日の8Rでは12番人気ノーザリーが12番人気3着。
2週目に行われたファルコンSのプレイズエターナルは不発に終わったが、
翌日のメイン中京スポーツ杯ではキネオピューマが6番人気2着。
前開催(1月開催)もアドマイヤムーン産駒が、
8番人気1着、10番人気1着など人気薄の激走が非常に目立っている。
母父サクラバクシンオー、母母父ネヴァーベンド系シェイディハイツ、
母系も言うことなし。
サクラバクシンオーは当コースの首位種牡馬、
シェイディハイツはミルリーフ経由の欧州ナスルーラ系である。
(詳細は高松宮記念3参照)
近3年で2頭のマイル王を輩出している西園厩舎。
(エーシンフォワード、サダムパテック)
今年はスプリント王輩出に期待したい。
スプリントG1で大穴演出は「逃げ馬」である。
(詳細は高松宮記念1参照)
以上が2頭の総評の全文、
そして分析通りの好走劇を見せてくれたわけだが、
今年のスプリンターズSの◎も上記2頭同様、
事前検証段階から迷うことなく決定した。
本日のランキング内では、
スプリントG1で◎を打てる馬の条件を紹介。
(現在70位付近)
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