《関西馬・栗東》

 

◆サトノインプレッサ
【牡3/矢作厩舎】


《6日(水)最終追い切り:栗東》【東スポ】
今年の3歳GIは桜花賞=デアリングタクト、皐月賞=コントレイルといずれも無敗馬が優勝。そのコントレイルと同じ矢作厩舎所属馬で、3戦3勝のサトノインプレッサにも当然、GI制覇の期待がかかる。この日は川島(レースは武豊)が騎乗して、坂路で同厩キングダムウイナー(3歳未勝利)と併せ馬。僚馬を1馬身前に置いてリズムよく坂を駆け上がり、ゴール前でサッと脚を伸ばした。もともと坂路で動くタイプではないが、先週よりも動きはしっかり。力強く併入決着に持ち込んで、万全の最終リハを終えた(4ハロン53・9―12・6秒)。

【矢作調教師】
「指示通りの時計で上がってきてくれて満足している。もともと素質の高い馬で一走ごとにコントロールが利くようになっているし、この中間はほぼ毎日のようにゲート練習をやってきた。いい状態に仕上がったと思う。初めての東京遠征や多頭数など課題はあるが、それを乗り越えてくれるという夢を抱かせてくれるくらいの馬。こちらも楽しみにしているし、ファンの方々にも応援して頂きたい」

【武豊騎手】
「前走(毎日杯)はゲートでじっとできずに出遅れたが、その後はスムーズにレースができた。良血馬らしい、いい走りをしているし、キャリアが浅いので未知の魅力がある。スタートは悪いが、レース自体は注文がつかないので。」

 

◆タイセイビジョン
【牡3/西村厩舎】


《6日(水)最終追い切り:栗東》【東スポ】
京王杯2歳S&アーリントンC勝ち馬タイセイビジョンは、折り合いに課題を残しながらも、マイルで2、1着と連続好走。GIの速い流れなら引き続きV争いが期待できる。この日は坂路で単走。ゴール前で鞍上が促すと、シャープに伸びてラスト12・6秒(4ハロン54・3秒)と上々の時計をマークした。

【菊本助手】
「最終追いはしまい重点の内容で。前回(アーリントンC=1着)もしっかり仕上がっていたので、もう速い時計はいらないと思っていました。オンオフがしっかりしていて、どういう流れでも真面目に走ってくれる馬。好レースを」

 

◆プリンスリターン
【牡3/加用厩舎】


《6日(水)最終追い切り:栗東》【東スポ】
プリンスリターンは、主戦の原田を背にウッドでカリオストロ(3歳オープン)と併せ馬。前走(アーリントンC=3着)後から中2週と間隔が詰まっているため、直線で気合をつけられる程度だったが、それでも3馬身先着と上々の動きでひと叩きしての上昇は顕著だ。

【前田厩務員】
「前回が放牧先からガレて帰ってきてなかなか馬体が戻り切らなかったけど、使った後の回復が早くて今回はプラスで出せそう。スタートが速くて競馬が上手。重賞でも崩れずに走れているのでここでも楽しみ」

 

◆ラウダシオン
【牡3/斉藤崇厩舎】


《6日(水)最終追い切り:栗東》【東スポ】
ラウダシオンは、M・デムーロを背にウッドで単走。ラスト1ハロンは12・3秒と上々の伸び。直線のキビキビとした脚さばきも好印象だ。

【斉藤崇調教師】
「先週しっかりやって、順調にきています。東京替わりや雨は心配ありません。あとは距離だけですね」

 

◆レシステンシア
【牝3/松下厩舎】


《6日(水)最終追い切り:栗東》【東スポ】
レシステンシアは、坂路で単走。前走タフな馬場を走った後でもフットワークは軽快そのもの。終始楽な手応えで、4ハロン56・5―13・7秒をマークした。時計自体は目立つものではないが、東京への輸送を考慮すれば、これで十分。緩いペースでもしっかり我慢が利いていたのは好印象で、引き続き体調は高いレベルで安定している。2歳女王の復権へ仕上がりは上々だ。陣営も期待の口ぶりだった。

【松下調教師】
「桜花賞(2着)もいい状態だったので、中間はそれを維持するように調整。最終追いもリラックスして走れていたのは良かった。(初めての左回りについても)レースでもコロコロ手前を替えるので心配はしていない。男馬と2キロ差があるし、うまく長距離輸送をクリアして競馬に向かえれば」


 

《関東馬・美浦》

 

◆ウイングレイテスト
【牡3/青木厩舎】


《6日(水)最終追い切り:美浦》【東スポ】
ウイングレイテストは、南ウッドで3歳未勝利を2馬身追走。直線で内に潜り込むと、追いすがる僚馬を尻目に馬なりのまま楽々と併入した。

【青木調教師】
「疲れもなく順調。追い切りも予定通りのいい動きだった。前走(ニュージーランドT=3着)は負けて強しだったし、相手強化でも」

 

◆サクセッション
【牡3/国枝厩舎】


《6日(水)最終追い切り:美浦》【日刊スポ】
スプリングS3着からマイルの頂点を狙うサクセッションは、美浦ウッドで3頭併せで追われた。横山典騎手を背に、僚馬2頭を追走し、道中は鞍上と呼吸を整え折り合うと、直線最内から併入。ラスト1ハロンで軽く促されるとしまい鋭く反応し、上々の伸び脚を見せた。今回は全3勝を挙げる得意のマイル戦が舞台。持ち前の先行力と粘り強さはG1のメンバーに入っても引けは取らない。

【国枝調教師】
「今週はさっと流す程度。ジョッキーもいい感じだと話していた。前走はスローで折り合いに苦労したけどしまいは頑張っていた。強気の競馬をしても、しまいまで残れるようになってきた。マイルは一番いい条件だし、メンバーはそろうがいいパフォーマンスができればと思う」と話した。

 

◆シャインガーネット
【牝3/栗田徹厩舎】


《6日(水)最終追い切り:美浦》【東スポ】
シャインガーネットは、坂路で前と後ろに馬を置く形での3頭併せで、馬なりで4ハロン52・9―13・0秒。

【栗田調教師】
「先週の追い切りの動きが良く、直前は坂路でサラッと。気持ちを乗せ過ぎないようにやりましたが、弾力のあるいい動きでした」

 

◆ルフトシュトローム
【牡3/堀厩舎】


《6日(水)最終追い切り:美浦》【東スポ】
3戦3勝馬ルフトシュトロームは今回、手綱を取るオーストラリアから短期免許で来日しているレーンを背に南ウッドで行われた。向正面から徐々にペースを上げ、気合十分に直線へ。最後まで楽な手応えのまま豪快にゴール板を駆け抜けた。今年1月にデビューしてから大きな休みなく使われてきたが、調子落ちの気配はみじんも感じられない。

【レーン騎手】
「他の馬と一緒にやると行きたがることがあるので単走で。気持ち良く走っていたし、いい調教ができました。(今回は初めてのコースが課題となるが)これまで3戦すべて1600メートルだし、東京の1600メートルもいいと思います」