競馬で生活している、いわゆる「馬券のプロ」は、収入の多い少ないはありますが結構います。しかし、長年プロで居続けられる人間となるとほんの一握りです。
プロは、ある意味で一般の馬券投資家よりも常に追い込まれています。毎年、毎月、毎週、毎日の目標金額が設定されており、その目標を達成できなければ、いつ今の生活を失ってもおかしくないからです。
したがって、目標が達成できていない時は、残りの日数と相談しながら、少々無理をしてでも目一杯勝負しにいかざるを得ません。この時うまくいけば問題ありませんが、うまくいかなければ「生活を失う」ことに直結してしまいます。
この「生活を失う恐怖感」は一般の人は体験し得ないことかもしれません。「生活を失うかもしれない」という恐怖感が、冷静な判断を失わせて、馬券のプロであっても、とんでもないミスを犯してしまうことがあるのです。
翌日になれば、「何であんな所でに大金を投じたのか?」と思うような場面でも、馬券を買う瞬間は「損失金を取り返さないとまずい」という恐怖感に勝てず、やむなく投資を急いだ結果にすぎないことが多いのです。
プロもしょせん人間にすぎず、目一杯勝負の恐怖感に耐えられないことが多いのです。まして一般の馬券投資家が、人生設計に必要な資産形成をはかる馬券投資で、「目一杯の勝負」をすることはとてもばかばかしく、危険です。
常に余力を残しながら馬券を買う習慣を身につけないと、マラソンのような長いスタンスの資産運用では、なかなか勝者にはなれないのです。