【⑨サンバパレードの23】 

牡 2/9

父  :ビッグアーサー

母父 :アドマイヤマックス

クロス:ノーザンテースト4*4 Northern Dancer5*5*5

厩舎 :栗東・飯田厩舎

募集額:22000/口 総額1100万円

 

※馬体写真や歩様動画などの情報は、京都サラブレッド様および撮影した権利者様等に権利が帰属します。それらの詳細は京都サラブレッド様の各募集馬詳細ページにてご確認ください。  

 

 

 

 

 

-血統-

父ビッグアーサーは2016高松宮記念を制したスプリンターであり、産駒は1600以上だとまず結果を残さないくらい露骨な傾向のある種牡馬です。適した条件がほぼわかりきっているわけでもあるので、距離の想定は非常に立てやすいです。芝かダートかなら芝の種牡馬であり、ダートは3勝クラスを突破した産駒がいません。OP勝ちも重賞出走も中央ではすべて芝です。代表産駒はトウシンマカオですが、トウシンマカオの母は中距離馬なのにも関わらずこれなので、よっぽどなんでしょうね。

母サンバパレードはサンバホイッスルの仔で、要するにバトゥーキの半姉です。この辺は【⑥サンバホイッスルの23】で触れています。サンバパレード自身はバトゥーキと異なりクラブ募集馬ではなく、京サラ代表である山上和良氏の個人所有馬でした。現役時代はダートの短距離を中心に走っており、逃げ先行馬だったので間違いなくスピードはあったでしょう。

母父アドマイヤマックスは2005高松宮記念を制していますが、東スポ杯2Sやセントライト記念でも好走しているなど、純粋なスプリンターというよりもスピードに加えてある程度のスタミナがあった馬だと言えるかもしれません。種牡馬としてもビッグアーサーほど顕著ではなかったので、配合次第である程度融通は利いたのでしょう。母父としては意外にもダートの活躍馬が多く、1700以上での好走も見られるので、現役時代に18002200もこなしたスタミナをある程度伝えるのかもしれません。逆に芝でイマイチな理由は気になりますが。

父×母父は他にサンプルがありませんが、そもそも父の個性が強すぎるので、参考にするも何もないと思います。母父サンデーサイレンス系だと範囲が広すぎて、それはそれで参考にしづらいですし。父サンデーサイレンス×母父ノーザンテーストだとダイワメジャーとデュランダルが該当しますが、こちらを代わりにしても母数が少ないとはいえ中央の勝ち上がりもないので、何とも言えない感じです。


 

 

-馬体-

うーん、スプリンターっぽい。測尺の数値上は早生まれのわりに少し物足りない感じではありましたが、筋肉がつくべきところにはついているという感じですし、姿勢も綺麗で好感が持てるので、特に問題はないと思います。繋ぎは芝でもダートでもという感じですが、どちらにせよ距離はほぼ決まっていると思うので、合わなければ条件を変えればいいだけでしょう。デビューも早そうですし、試す時間は十分にありそうです。

 

 

 

-測尺-

2月生まれのわりに大きくはないですが、初仔なのでそういうこともあるでしょう。胸囲はある程度ありますし、ここからかなり大きくなるような成長でなければ、管囲についてもとりあえずは大丈夫な範囲だと思います。

 

 

 

-歩様-

肩は少し窮屈そうですがトモは悪くなさそうですし、なんとなく芝の雰囲気はします。もう少し踏み込みに力強さが欲しいですが、そちらは乗り込んで鍛えてもらいましょう。

 

 

 

-厩舎-

栗東・飯田厩舎は京サラ募集馬の管理経験はなさそうで、近年はメイショウ冠名の松本オーナーの馬が多い印象です。障害GⅠ馬・メイショウダッサイの管理厩舎ですし、関係が深いんでしょうね。厩舎全体としてはこのところあまり振るっておらず、そちらの面でやや不安は残ります。成績はダートのほうが良く1700以上でも一定の成績を収めていますが、芝では勝利の約8割が1400以下の距離なので、芝馬であればスプリンターの方が扱いが上手いのかもしれません。

 

 

 

-募集額-

1勝すればだいたい半分くらいは回収できるわけですし、スピードさえあれば元は取れていいと思います。厩舎にはぜひとも、勝たせるだけの厩舎力を見せてほしいです。

 

 

 

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大きなところを狙うなら、母方にもう少し芝っぽい雰囲気があればと感じます。産駒傾向はあくまで傾向なので当馬がダートで活躍する可能性はありますが、私個人としては夢とまで言われるとどうだろうか、という印象です。

 

 

 

-総評-

血統 :☆☆☆

距離 :1000-1400 芝/ダートどっち?

馬体 :☆☆☆☆

測尺 :☆☆☆

歩様 :☆☆☆

厩舎 :☆☆+

募集額:☆☆☆

夢  :☆☆

総合 :☆☆☆+

出資欲:△

 

父が芝寄り、母父や厩舎成績はダート寄りと絶妙な噛み合わなさは感じますが、使われる条件がほぼわかりきっているので、そういう意味では検討しやすい馬だと思います。もう少し成長してくれれば言うことはないですが、そこは今後の動向次第でしょう。

 

 

 

※当記事の内容はあくまで個人的な見解であり、高評価馬の活躍を保証するものではありません。一口馬主クラブの募集馬への出資は自己責任であり、どのような結果になったとしても当方は責任を負いかねます。