病棟の入院部屋に帰って来た私。

ふらはぎに血行を良くする機材が巻かれ電気毛布をかけ体を温めてもらう。

15分ごとにバイタルチェック。


ベッドの上でボーッとしながら時間が過ぎていった。体が温まり、自分が生きようとのしているのを感じる。

術後4 時間後、ようやく水が飲め、病気の水なのに喉が渇いているからとても美味しく感じる。

歩行練習をし、術後初トイレへ。

ナプキンに血はつかず、トイレットペーパーにも血はつかず。

止血のため、どうやらガーゼを詰めていたらしい。

点滴をしながらの歩行は案外大変というか邪魔だった。点滴が終わる寝る前まで点滴とお付き合い。


朝、昼と欠食で、術後初のごはん。

おかゆと食べやすいおかずがシンプルに美味い。

病院食は不味い記憶だったので美味しいし、普段は自炊なのでこのまま永遠に誰かに作ってほしい。


個人的に夜間の看護師さんは優しくいい感じの人が多かった。私の担当の看護師さんは産婦人科は初なのか手際が悪いし、たどたどしい。もうちょっと気を遣ってほしいくらい。きっと、私は比較的軽症部類だから、この新人看護師なのかな?


ナースコールは電話の着信音。

看護師さんがシンデレラで、患者さんが継母、姉みたい。シンデレラを電話で呼び出し自分の部屋にこさせるシーンを思い出す。


夜は赤ちゃんの泣き声が、相部屋のお祖母ちゃんのイビキが聞こえる。

なんともカオスな状況に入院初日は眠れなかったものの、手術当日はスヤスヤ。