肝細胞癌の末期症状


浮腫
痒み
意識障害
深い睡眠 昏睡状態
認知症の様な症状など







昼間は寝たり起きたり
意識があったり
なかったり
繰り返す





意識があると痒がる





そんなことを繰り返していたけど




私はそばにいて手を握り
色々と話しかけていた




アイスクリーム食べる?

うん

すこーしスプーンで
口の中に入れた


うんうんと頷く父

もっと食べる?

うん

まるで子供の様
美味しかった?

うん と頷く

お水飲みたいでしょ?
うん

少し飲む...



父さん、わかる?
私だよ?


うん、わかる
会いたかった...



涙堪えるのに必死な私
話を変える様に



父さん!
この前、食べた鰻美味しかったね
少し元気になって
お寿司行こうねっ!と
声かけた
うんと頷く


そんな会話をしながら
過ごしていた



薬が切れると
とても痒がり
唸ったり苦しみだす



可哀想で見ていられない




父は
浮腫がひどく
マッサージすると
楽になると言って
夕方ケアマネさんに
マッサージを予約していた



時々
身体中が痒みが出て
痒い痒いと暴れる
肝臓がん末期症状のひとつだ




その度に身体全体に痒み止めを塗る



夕方
お願いしたマッサージをしてもらった
 


その時はとても気持ちよく
楽になった様に思えた








その夜
身体全体をとても痒がり
苦しみ、また唸り出した





肝臓で分解されない
毒素が浮腫として表れている
それをマッサージした為に
身体全部に行き渡り
痒みが強くなり
苦しみだした



そんな感じに思えた




楽になれるように
医師から処方されている
オキノームを飲ませた





この薬は麻薬
直ぐに効く




効いている時はとても静か




翌朝
医師を呼んだ



胸に貼る麻薬
フェンタニル


座薬も使った




医師は



身体に痛みがない様に
緩和していくので
少し眠らせます...とおっしゃった







そこから

昏睡状態になっていく








続きます...