ソーシャルワーク部

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認定医療ソーシャルワーカー兼救急認定ソーシャルワーカーのブログです。
主に、noteの過去記事を再喝しています。

みなさんこんにちはKeiです。

 

救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカーとして働いている社会福祉士9年目です。
社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。

 

noteとX (フォロワー2,400人以上)を365日以上毎日更新しています。

 

ソーシャルワーク関連のブログも発信中です。

 

本日は、『ソーシャルワークは悪用もできる』というテーマを深掘りします。

ソーシャルワークを悪用するのは簡単

ソーシャルワークは、悪用できます。

 

意図的にやる必要すらありません。好き勝手に振る舞えば、自然と悪用になります。

  • クライエントの意向より自分の判断を優先する

  • 多職種を、自分の都合で動かそうとする

  • 支援という名目で、相手をコントロールする

どれも「悪用」です。

 

スキルもいりません。経験もいりません。むしろ何も考えなければ、自然とその方向に流れていきます。

 

ソーシャルワークには力があります。

  • クライエントの生活に深くかかわれる力

  • 家族や多職種を動かせる力

  • 退院後の人生の方向性に影響を与える力

その力は、使い方次第で善用もできるし、悪用もできます。

 

そのことを、どれだけのソーシャルワーカーが自覚しているでしょうか。

ソーシャルワークを悪用した経験

正直に言います。私は、最近ソーシャルワークを悪用しました。

 

クライエントが「家に帰りたい」と言っているのに、リスクだけを並べて施設入所に誘導しました。

 

私は、悪用したことを自覚しており、深く反省しています。

 

「善用」と「悪用」は紙一重です。

 

たとえ悪用であったとしても、あたかも善用のように振る舞うソーシャルワーカーがいます。

  • 「クライエントのためを思って」

  • 「チームのために動いて」

  • 「家族に寄り添って」

これが一番ややこしいところです。善意があるぶん、フィードバックが届きません。

 

「あなたの対応がクライエントを追い詰めています」と言っても、「でも私はクライエントのためを思って……」と返ってきます。

 

そこで思考が止まります。

 

悪用していることに気づかないまま、また同じことを繰り返します。

 

さらに、悪用していることには気づいていても、善用することを諦めているソーシャルワーカーも一定数います。

  • 忙しいから

  • 人手が足りないから

  • 現状の組織体制では無理だから

言い訳は無限に出てきますが、悪用したまま放置することに変わりありません。

 

 

悪用するソーシャルワーカーと善用するソーシャルワーカーの違い

では、善用できる人は何が違うのでしょうか。

 

アセスメントの精度や社会資源の知識量といった技術の話をしたいわけじゃありません。

 

一言で言うと、「クライエントと世界との関係性を編み続けているかどうか」です。

 

「世界」というのは大げさに聞こえるかもしれませんが、要するにクライエントを取り巻くすべてのことです。

  • 家族との関係

  • 病院のスタッフとの関係

  • 地域のサービスとの関係

  • クライエント自身の、自分の人生との関係

これらを「編む」ことが、ソーシャルワークでは重要になります。

  • ほつれたら直す

  • 緩んだら締め直す

  • 新しい糸が必要なら探してくる

悪用するソーシャルワーカーは、そもそも編もうとしないか、途中で編むのをやめます。

 

「この家族とはもうコミュニケーションが取れない」と決めつけてしまったり、「このクライエントは支援が難しい」とラベルを貼って、かかわりを最小限にしたりします。

 

善用するソーシャルワーカーはうまくいかなくても、別の糸を探します。

 

関係性が切れても、別のルートでつなごうとします。

 

そして大事なのは、悪用していることに気づけるかどうかです。

 

気づかなければ、修正しようがありません。「悪用する人と善用する人の違い」は、感度の話でもあります。

 

今、自分はクライエントのために動いているか。それとも、自分のために動いているか。

 

この感覚に敏感でいられるかどうかが分岐点です。

生き残るのは、善用し続けるソーシャルワーカーだけ

基本的にソーシャルワークは長期戦です。

 

ひとつの支援が終わっても、クライエントの人生は続きます。

 

病院を退院しても、クライエントの生活は続きます。施設に入っても、クライエントの関係性は続きます。

 

短期的に「うまく着地させた」ように見えても、善用し続けていなければ、いつか必ず綻びが出ます。

 

逆に言うと、長期戦になればなるほど、善用し続けている人の強さが際立ってきます。

 

信頼というのは、積み重ねでしか作れません。

 

クライエントからの信頼も、多職種からの信頼も、地域からの信頼も、全部積み重ねです。

 

一夜にして作れるものじゃありません。

 

 

一方で、ソーシャルワークを悪用すると、一瞬で信頼を壊します。

 

善用し続けることは簡単ではなく、消耗戦でもあります。それでもやめた瞬間にソーシャルワーカーとして機能しなくなります。

 

悪用は誰でもできますが、善用し続けられるのは諦めないソーシャルワーカーだけです。

 

そして長期戦は、嘘をつきません。

 


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ではまた。