三月十七日(金) 題詠100首blog (080~085) | keiの歌日記

三月十七日(金) 題詠100首blog (080~085)

     題詠100首blog(081~085)

081:硝子

      硝子体混濁のゆゑ見はるかす雲さへまさに鬼女のごとくに

 

   082:整

      整はぬ歌に苦しむいやはての近きに到り梅薫る夜

 

   083:拝

      「拝借をします」を担保(かた)に本を持ち友逝きませり・・われも逝かむか

 

   084:世紀

     ひたぶるに生きしよ二十世紀とふ一世(ひとよ)に悔いを多く残すも

 

   085:富

     ひとひらの恋を拾ひぬ富といふものに縁なき・・されど青春