昨日『余命10年』を観た。
「あと10年しか生きられないと知ったらあなたはどうしますか?」
主人公は、20歳で数万人に一人しか発症しない難病にかかる。
その病気を発症してから10年以上生きた人間はごくわずか。
もう恋はしないと決めたのに、同窓会で同級生に会い考え方が変わっていく。。。
実話を元にした映画。
食事制限に気をつけて、病気のためにできることをする。
大量の薬を机に並べ、それをピルケースに整理する主人公。
いつ死ぬかわからない、それでも生きたいと思う姿。
家族の心配。
発症した年齢など私とは設定がだいぶ違うところもあるけれど、
つい自分と重ね合わせてずっと号泣しながら観てしまった。
自分だけのことでは泣かなくても、他人の話が絡むと涙が出てしまう。
具合が悪い時に見る映画じゃなかったな。
私は退院してちょうど1ヶ月が経過したところ。
おひとりさま生活なので、炊事、洗濯、掃除、
なんでも自分でしなければいけない。
家族の世話をする必要がないだけ、マシなのかもしれないけど、
これだけでも実際はキツい。
たまに誰かいたらなーと思うけど、おひとりさま生活が長過ぎて、
たぶん誰かいるのもうっとおしい。
自分の思う通りに動いて助けてくれる都合のいいパートナーなんて
そうそういるわけでもなく。
でも、この先のおひとりさま生活が不安になっているのも事実。
しかし、いつ再発して死ぬかわからないのに、確かに恋なんてできないよなー
「家族の中で最後に生まれた私が最初に死ぬの?」
私も末っ子なので、告知後、原作者と同じことを思った。
退院後、実家に帰って療養することもちょっとだけ考えたけど、
自分のことで精一杯の今、
実家に帰ると高齢の両親の世話までしないといけないし、
その両親のそばでTS-1の副作用に苦しむ姿を見せたくなかったのでやめた。
先日の外来の結果報告以来、特に報告することもないので、
家族LINEへの連絡はしていない。
時々来る姉からの「具合どう?」のLINEが苦痛な今日この頃。
実際には吐き気で具合悪い時もある。
それを正直に言ったところでどうするの?
嘘でも元気だって安心させればいいのかな?
一昨日来たLINEにはリプライしていない。
年末年始はTS-1服薬中なので、具合が悪い可能性がある。
できれば元気な姿で帰りたい。帰省するか悩む。
「あと10年しか生きられないと知ったらあなたはどうしますか?」
私の場合、若くして発症したわけではないので、
余命10年と言われたら、
あと10年しか
ではなくて
あと10年も
生きられるのかーって思っちゃう。
余命が10年あるなら、元気な状態であと10年精一杯生きられたらいいな。
今日は、初めて「オンラインぶどうの木」という膵がんの患者と家族の会に
参加させていただいた。
具合も悪くてちょっと落ちこみ気味だったけれど、
みなさんの体験談やいろいろなお話を伺うことができて、
引き続き治療をがんばろう!と元気をいただいた。
ありがとうございました😊