FARC そして マリファナ | 野球が世界を変える!en Colombia

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青年海外協力隊、野球隊員としてコロンビアに。コロンビアの人たちと共に過ごす自身の活動を紹介。そして、野球を通して、何を感じ、何を得ることが出来たか。白球に思いをのせて。。。

Buenas noches!!


こんばんは!


またまたブログの更新が遅くなりました。


ただ、間違いなく橘は元気にやっています。



昨日、金曜日は野球に行くために家をでようとしたら、
今、ペレイラ(自分の任地)のバスターミナルが危険だから行かないほうがいい!!


と、コロンビアのボランティア仲間から連絡がありました。


詳細を聞いてみると世界的にも有名なゲリラ組織FARC(ファルク)が、活動を再開
(正式には、コロンビア政府と、FARCの間で交わした和平条約への反発者がまだ多数残っていて、それらが仕掛けた攻撃)し始めた。


その地点にペレイラが含まれているということでした。

ニュースや、うちの野球連盟の会長に詳しく聞いてみたところ、近くのチョコ県というところとペレイラを結ぶ道にFARCがなんらかの攻撃をしかけるということでした。


そのために、チョコ、ペレイラ間を結ぶ高速バスは、その日は運転されませんでした。


自分はいつも、バスターミナルからバスに乗っていくので、不安を感じまくりながら行ったのですが、幸い何もなくその日を終えることが出来ました。


こんなに危ないんだったら、
あんまり家をでたくないな。。。
という気持ちが正直ありましたが、
いざグラウンドにつけば、子どもたちの笑顔が飛び交っている!!


やっぱり、どんな日でも、ここにいる限りはグラウンドに行き続けたいなと思いました。



そして、今日土曜日も練習!

思った以上に人が少なかったですが、新しい子どもも来て、なんとかやっています!


ただ朝8時から10時までしかグラウンドが使えないのが、つらいです。
でも出来る環境で、やっていくしかないなと思います!!!


そのあとは、違う地区に行って、11時から1時までの練習。


ここは、ペレイラで、最も危ないといわれている地域(殺人も頻繁に起こる)ですが、まぁビビりながらも足を運ぶことにしています!!


やっぱり子どもはどんなに危ない地域であろうが、関係なしに可愛く、透明で、未来を持っている!!


そう思ったら、行かない!なんていう答えは出てきません!!!


そういえば、木曜日は休みだったので、会長とセントロ(中心街)で用事を済ませ、つのる話をしてました。


その時に、ちっちゃい子ども用の靴を会長が見ていたので、そんな小さい子どもなんていないのに、なんでそんなん見てるんだ?というと、


一人の子どものことを語ってくれました。


その子は、親に捨てられ、今は、おばあちゃんが一人でその子どもの面倒をみている。
経済的にも困難で、子どもに買ってあげられるものもなにもなく、子どもも時間をつぶそうと、外に出て遊ぶ。。。


ある日心配になって、おばあちゃんが子どもを探しに出かけると、
そこには、まさに今、
マリファナに手を出している孫を見つける。。。


あまりにショックで、思わず、子どもに手を出してしまった。。。


そう俺に、おばあちゃんが泣きながら、相談してきたんだ。。。


と会長が語ってくれました。



その子は他でもない、

うちの野球少年です!!!


学校に行く靴と、運動をするための靴がないということで、会長は靴を見ていたのです。


そこに悩む時間なんて必要でしょうか???

俺が全部出すから買いに行こうと会長に言って、さっそくおばあちゃんに電話し、サイズを聞いて靴を買いに行きました。




貧しい人、貧しい国にはお金や物を与えれば、それで少しは変わるだろう。なんて思っていた、コロンビアに来る前。


そんなことで何も変わることなんてなかった。


お金なんか必要ない!道具なんていらん!!


人や人!!!


いくらお金を積んで、他の国に貢献してるつもりでもそれは結局なにも変わってなんかいない。。。


現地に行って、自分の目で見て、自分で感じて、そして動く!!!


それをここで感じることが出来ました。


そしてそれを体感し、実行に移すことも出来てきました。




土曜日の練習のときに、渡すから土曜日は絶対練習に来てください。とおばあちゃんに伝え、買った靴を会長に預ける!!


そして、今日土曜日!



ケイ!


靴を家に忘れてきた。。。

と、半笑いで言う、空気が全く読めてない会長に、罵声を飛ばし、結局取りに帰ってくれて、無事に渡すことが出来ました。



道具を買ってあげたりして、それですべてを終わらせるのがとてもいやで、そういうことはあまりしたくはないのですが、この場合は別です。(ですよね?)


子どもはもちろんおばあちゃんもすごく喜んでくれて、この靴は野球をするときに履こうねって子どもと笑顔で会話を交わしていました。



ケイ。本当にありがとう!

こうやってしかお礼は出来ないけど、これが私からの本当の気持ちだから。。。

とおばあちゃんは、俺にあついあつい抱擁をしてくれました。


何も求めてはいない。。

ただ、当たり前の暮らしが出来ればいい。


それを求めてるんだなと思いました。



そしてそれが一番の幸せでもあるなと感じました。


今日もそうやってまた、自分も一つ感じ、成長することが出来ました。


最後に写真を撮って!!


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お願いだからもう道で遊んだり、おばあちゃんを困らせるようなことをしないでほしい。君には野球がある!

ここには君の生活の一部がある!!

それを忘れないでほしい。。。


子どもはうなずくだけでしたが、きっと伝わってると思います。



こんな身近にいる子ども一人救えないようでは、これから誰も救えないな。
本当にそう強く感じました。


野球を通して、たくさんの子どもが、素晴らしい生活を送れるように、何か少しでもお手伝いできればと思います!!






人は誰でも自分の歴史を持っている!!


そして、現在も未来も、持っている!


それは、その人だけでなくみんなで築きあげていくものなんだなと思いました。


もちろん自分の人生も自分はもちろんのこと、みんなが築いてくれるもんなんだなと。。。






El sabado 2 de febrero 2013 en Pereira