雨が上がった。
とはいえ灰色の空で
ジムに出かけようか、逡巡している。



朝の茶菓は両足院の半夏生の宝珠

目でも愉しむ菓子である。







菓子皿は

京セラ美術館のミュージアムショップの箔mamezara




一見ガラスのようだが拍子抜けするほど軽い

プラスチックの皿である。




両足院の見事な半夏生を思い浮かべながら


口の中で優しくほぐれる宝寿を愉しむ。






和花さん、wakoさんと

両足院の半夏生を楽しんだのち

夕食までのほんの暇つぶしに

思いつきで訪ねた西来院



門をくぐるや

珈琲ショップの白いワゴン車にまず驚き

その珈琲を建物内に持ち込めることにも驚いた。



珈琲片手に建物に入ると



広大な座敷が広がり

天井から睥睨する龍たちに圧倒された。



私には

建仁寺のこの塔頭に関する知識がまるでなく

(それもそのはず

長らく閉じられこの春期間限定で開かれたところだという)


天井画の作者たる中国人アーティストの名さえ知らなかったが


そんな予備知識なしでも

それらは

私のこころを把えるに充分だった。


彼女の名は陳漫チェンマン、


カメラマン、画家として

世界的に活躍しているという。





もちろんその番組にも出会っていなかったが、


今回

期せずして彼女の画業に触れることになった。




それは幸運なことだったかもしれない。


ふと

上野通明くんのチェロに出会った時のことを思う。

彼を知らないまま彼のチェロに魅了されるということがあった。


彼が世界的な賞を受けて広く知られるようになったのはその後のことである。




時に予備知識は予断偏見を生み

目やこころを曇らせることもある。


知識欲にしばし封印をして

虚心に芸術と出会うのも

また面白いかもしれない。



芸術と予備知識、あるいは予断

そんなことを思う朝だ。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


デトックス気分はまだ続いている。


昨夜は

麦とはと麦をたっぷり混ぜて炊いたご飯に



しらたきと竹輪、そしてアスパラガスの根元の炒り煮。



パサつきがちな麦ご飯を食べやすくするため

メインは汁物仕立てに。


蟹団子と海老ワンタン(生協)に

筍穂先、人参、ニラ、焼き豆腐などを加えた

小鍋のような一杯である。

MCTオイルも少し垂らして。



添えた漬物は和花さん、wakoさんのお手土産の村上重。

京都のちりめん山椒もいただきものだ。





地味だが滋味豊かなごはん。


こんな気ままも

また贅沢の一つである。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


雨の午後の徒然に


京都の自分土産を開き





こころにかかる友人に

と筆を執ったものの書きさし…




無念でできる

半衿付けに勤しんだ。


ひめ吉さんのワンポイント半衿、



とはいえ

七夕の短冊に込める願いは…

いくつもあって




やはり無念とはいかないようだ。




うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


友人たちと

電話やLINEでやりとりして

昨今の屈託はひとまず落ち着いた。



空も明るくなって来たようだからこれからジムへ。


京都土産持参で行くことにする。