クナック・ド・ストラスブール

という名前のソーセージがあって

それは娘の子ども時代の好物。


「クナック❣️」と言いながら

それを食べるさまがありありと思い出されます。

素晴らしく可愛く賢い子どもでした。



"クナック"は擬音語らしく

日本なら"パリッ"とでも言うところでしょうか。


ストラスブールは

ご存知アルザス地方の主要都市。

美しい街で

クリスマスのイルミネーションも有名です。






その美しい街は

古くはローマ帝国の一部で

のちにはフランスだったりドイツだったりと

国境の街として

さまざまな歴史に翻弄された場処。


現在はフランスの一部です。



それを食べながら

娘に

其処を舞台にしたドーデの『最後の授業』について話したこともありました。


かつて多くの人たちの感動をそそり

長く国語教科書にも採録されてきたそれは

1986年を境に教科書から姿を消しました。


それはなぜか?


言語学者の鈴木孝夫氏や東大元総長の蓮實重彦氏の言葉も添えて説明したような記憶があります。


それは

物事は見方によって違って見える 

ということや

歴史的背景を踏まえて見、考えることの重要性

についての話でした。


そのあたりのことは

古いブログ記事にあります。

ご興味があれば是非ご一読ください。




<参考文献>

☆田中克彦『言語の思想 : 国家と民族のことば』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、1975年。ISBN 4140012463。 NCID BN01767525。

☆田中克彦『言語の思想 : 国家と民族のことば』岩波書店〈岩波現代文庫〉、2003年。ISBN 4006001002。全国書誌番号:20413226。

☆蓮實重彦『反=日本語論』筑摩書房、1977年 ISBN 4480020438



その記事には

当時一緒に暮らしていた

ピアノとフォルテという二匹のハムスターも登場。

ふたりは今、

孫の菩提樹の根元に眠っています。




当時娘と私のお気に入りだったのは

池袋SEIBUにあったキルンという店のクナック・ド・ストラスブールでしたが、



今朝私が楽しんだのは

KINOKUNIYAのストラスブールソーセージ。



焼くのではなく軽くボイルすると

そのクナック❣️という音も楽しめます。


今朝はポトフに最後に加えて

たっぷりのマスタードでいただきました。



玉ねぎ、セロリ、キャベツをスープでとろとろになるまで煮込んで

最後にグリーンアスパラガスとソーセージ。

新物のニンニクを入れたいところを

午後にはジムに出かけるつもりなのでやめました。



マスタードが

京都のPマスタードならばパーフェクトというところ、今回は湯布院亀の井別荘鍵屋のそれでちょっぴり残念です。


美味しいものを知ってしまうと知らなかった昔には戻れませんね。


気分はやはり黒パンで

チーズと先日のビーフストロガノフの残りを添えました。






さてキルンは

今も池袋SEIBUにあるのかしら?


娘といた時代は

古い記憶となって積もり

其処にはいつもSEIBUがありました。


デパ地下の美味はもちろん、 

ショップマスターたちが趣味を競う店々や

セゾン美術館や書店、詩の専門店も

若いけいあゆと娘を惹きつけてやまないものが其処にはあって。


其処は

SEIBUというよりSAISONというのが相応しいかもしれません。


SEIBUが消えるというニュースも娘が知らせてくれたのですが

それを目の当たりにするのがコワクて

長らく訪ねていない池袋です。






還らない時間ですが

それら全部が今のけいあゆ。

蓄積はダテじゃありません。


もっとも

美容に関するささやかな"悔い"はあって

それについては

上のブログ記事に書いています。


若い方々の参考になれば嬉しいです。



さあ、ジムに出かけましょう。

今は7センチピンヒールがささやかな目標。



おウチでも4センチヒールのサンダルで

自然に脚を慣らします。




目標に向かっては

ストイックに参りましょう❣️