眠くなるまでのひととき、
録画してあった番組を観る。

NHKスペシャル、
『謎とロマン 古代史ミステリー 』




口開けに考古学者が言った。


近年の古代史跡の貴重な発見について

「開いた口が塞がらない」




番組を見終わってからも

それが引っかかって

もう一度最初から見直してみた。


確かに彼はそう言っているし

ご丁寧にその文言が字幕にもなっている。


彼は

近年の古代史の発見について

素晴らしい、驚くべきことだ、

という意味で使っているようだ。



引っかかったのは

それが誤用だからだ。

本来

呆れてものも言えないの意で

否定的に使う文言、

それを正反対の場面で使っていたからこそ

不快な引っかかりを感じたのだ。



サイトでは

"誤用されやすい日本語"の例にも挙げられていた。



☆☆☆☆☆






☆☆☆☆☆


"言葉"は時と共に移ろうものだが


複数の辞書を確認してみても

これはまだまだ意味の変容を許されていないようだ。


番組で堂々と使っているのは

名は知らないが考古学者で、


言語のプロではないから大目にみるとしても

NHKの、ことばのチェック機能が心配になる。


まさか言葉の変容の先陣を切ろうというわけではあるまいと思うが

"開いた口が塞がらない"のは

コチラのほうだ。


さらにもう一つ

気に入らないことがあった。

それは「狂言回し」の存在である。



いいナレーターに任せれば

素っ頓狂な"来訪者"と勿体つけた"司書"の

陳腐なやりとりは無用。


学芸会のようで

かえって興を削ぐと思うが

それは好みの問題かもしれない。



『アストリッドとラファエル』も終わり

『ヒユーマニエンス』も不定期になるそうだ。


録画してまで見たい番組が

ますます少なくなる一方なのはちょっと寂しい。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


TVをそのままにしていたら

NHKの番組になって

もちろんリアルタイムのではないが

何やら会議の容態で


国会議員の質問に対応している人物が映し出された。

見覚えのある男性。


名前が呼ばれて気づいた。

それはふるさと近辺に多い苗字だ。

しっかりした顔つきの彼は古賀信行氏である。



ふるさとを同じくし、しかも同年齢。


ふるさとは同じでも住む地域が違い

必然的に小・中学も違うが、


私の仲間たちの多くが塾で同期だったり

進学先のラ・サールで一緒だったりで

その後の付き合いも続いているらしい。


仲間うちでも何かと話題の人物で

写真も幾度も見ているからか


会ったこともないのに

知っている人のような感じ。


実業家、会社役員であるが

今はNHK経営委員長という立場にあるらしい。



政治家たちの、時として語気荒く責め立てるような口調での糾問に

激せずしっかりとした口調で応える、


実は

そのやりとりを真剣に聞いていたわけではなく

その内容の的確さや整合性はわからないが


ともかくも

誠実にしっかりと応えている印象だった。



同じ73歳が

明瞭なアタマと堂々たる態度で活躍しているのは

なんとなく嬉しい。


時折眼にする国会中継などの

政治家同士のやり取りのオソマツさを思うと


実業界で鍛えられてきた人は

やはりアタマも意識も違うように思われた。



それにしてもなんだかNHKと縁のある夜だった。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


朝の茶事抜きでブランチ。


ワッフルには

クロテッドクリームとメイプルシロップ。

タネナシ葡萄も添えた。



いいラディッシュを手に入れたので

サラダにたっぷり使う。

もちろん柔らかな葉も。


茹で卵を刻んで散らし

オリーブ油とまる搾りのシークワーサー、蜂蜜、塩で作ったドレッシングをたっぷり。



しっかりとバランスよく食べることが

カラダとアタマとこころに効くと信じている。




さて今日は

通院リハビリの日、

それも最終日である。


杖ナシでしっかり歩いて見せ

先生にいったんお別れの挨拶をしてきた。


「長かったですね、でも骨折前の元気ぶりが

取り戻せてよかった。」


「ジムでの運動や旅行やどんどんやってください」

と背中を押してもらい意気揚々。


次にこの病院を訪ねるのは

五月の約束だ。



並木のこぶしが花盛り。



晴れて暑くさえなるという予報に


白ベースの装いで。



初夏の陽気に

サマーセーターの腕まくりして

足元は今年初のサンダル。


少しだけヒールのあるそれで

阿佐ヶ谷で買い物して4000歩超。