リハビリの前に
院内を散策するのも
自主的リハビリ。


外の空気が吸いたくて
2階屋上庭園を一巡り。



今回の入院で

人生で初めてこんな地下足袋のような

リハビリシューズを履いている。



コレで世間を歩くのはイヤだなぁ、


そう思っていたら


「日常に戻る前に

フツーの靴での歩行練習も

しましょう」


リハビリの先生からはそう言われた。


もちろん全荷重になって

歩行器ナシで歩く練習の延長線上のハナシ。


今はまだ2/3荷重、歩行器がお供。

手も空けておきたいので

フックに荷物を掛けて。


これならベビーカーを押して歩くのと大差ない。


かつてパリのオペラ座前の足踏みで転んで

膝を傷めたものの


孫のベビーカーを扶けに

カフェや美術館を巡って

ゆっくりパリ滞在を楽しんだこともあった。


痛くてメトロの階段は降りられないが

ベビーカーは格好の歩行器、 

街を歩き回るには充分だった。





そんなことを思い出しながら

気分よくリハビリウォーク。


その後のリハビリと合わせると

院内だけだが

500メートル以上は歩いた一日になった。


自分でも両足で歩くことに慣れて

動きがスムーズになっているのがわかる。


入院後初めて院内のタリーズに寄って

ロイヤルミルクティを。


記念すべき一杯❣️




なかなかの混み具合だが、

それもそのはず…


外来各科の呼び出し番号が壁に示されるので

待合室代わりに

此処でお茶や食事という人が多いのだろう。





午後からは三度目のひとりシャワーも

手摺に掴まって難なくクリア。


もちろん細心の注意は怠らないが

ドキドキ足が竦むような思いはない。



今は

痛むことなく動いてくれる右脚を頼もしく思うことしばしば。



面会時間に

孫から

大学帰りに寄りたいとLINEが来たので

「では、

タリーズで会いましょう❤️」

と待ち合わせ。






面会時間を少しばかり延長して

お喋りをした。


午前と違って外来患者がほとんどいないせいか

空席も多い。



骨折を知らせると

深更に父親とすぐさま駆けつけてくれ、

入院中も

仕事で超多忙な母親に代わって

メッセンジャーを引き受けてくれた彼に


リハビリの成果を披露。


こんな動画を撮ってもらった。




心配し応援してくれた皆さまにも是非見てもらいたい。


復活、退院が見えてきた

けいあゆの今日である。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ



そんなご機嫌な日だったが…


そういいことばかりが続かないのが病院生活。


面会時間を過ぎた病棟に

幼い子どもの声が響いて

あろうことか走り回っている。


2人いるようだ。


小児病棟の子たちが紛れ込んだ?

いったい何事?


と部屋の皆も訝しげ。



面会時間は午後4時半まで

一応15分程度。

さらに16歳以上と限定あり。


「痛いの痛いの飛んでけ」

という声が聞こえたので

見舞いの家族であることは間違いなく


その騒ぎに看護師が知らんぷりなのも解せないし

親が制しないのも不可解。


風紀委員根性がアタマをもたげるのを制して

騒ぎの元凶が去るのを待つ。


その子どもは夕飯時も

それを過ぎても走り騒いでいたが


さすがに

消灯までには帰るだろう

と思いながら


昨日の分も取り戻すべく

入眠剤を飲んで早めに寝た。


半錠でよく効いて

9時半までには眠りに落ちたようだ。


だが、

ケタタマシイ泣き声に

その眠りは破られる。


「ばあば、ばあば」

と泣き叫ぶ声、


午後10時半を過ぎたところである。

入院患者も巷のいい子たちも眠る頃合い。


折しも

イビキさんのトイレコール。


やってきた看護師さんに

カーテン越しに「ああ、うるさい」と呟くと

黙って普段常時開け放しの重いドアを閉めて

出て行った。


おかげで声は遠くなったが


いったん目覚めたアタマは

なかなか元の眠りには戻れない。


私の眠りをどうしてくれる⁉️


とまあ、憤懣やる方ないけいあゆ、



整形外科病棟ではあり得ないことだと思うが、


あの子どもは

ばあばの臨終にでも立ち会って

あんなに泣き叫んでいたのだろうか?


だとしたら

まあ、我慢も仕方ないが…

それは明日看護師さんに尋ねてみるとして


もう一度クスリを飲んでまで眠る気にはなれず



午前0時過ぎ、

こんな病棟の夜を書いている。


せっかくたくさん歩いて

程よい疲れと満足感で眠れそうだったのだけれどなぁ。


母の介護の始めの頃、

トイレコールで繰り返し起こされて

眠れぬ夜を

ひつじならぬハムスターと遊んで過ごしていた時代をふと思い出している。