冬のお楽しみの一つ
寒〆ちぢみほうれん草が
どうやら終わりに近づいたらしい。

冬には驚くほど大きな房だったものが
ミニチュアのようなサイズになって
一袋にいくつも入っていた。
数えてみるとちまちまと8房も。


小さいものから順に並べてみた。



次数の低い順に並べるのを
数学では"昇べき"の順というんだっけ。
"冪"って累乗と同義というが
なんとも非日常的な漢字だ。


ここはひとつ
号令は昔懐かしい
「背の順に並べ‼️」で。
小学校でのその号令は間違いなく
「背の小さい順に並べ」
ということだったなあ。


たいていは二番目あたりだった。
一番前は「前に倣い」をしなくていいメリットがあるというが
その機会はなかった。

今は同年齢の平均より少し高い方だが
そんな風に背が伸びたのは中学三年生くらいから

ひどい偏食のせいか
ずうっとチビだったのだ。

そんなことを思い出したのは
昨日親友から同報メールで
小学校時代の写真が送られてきたからだ。
それは小学校3年次のクラス写真で
私は別のクラスだったが
写真には顔見知りがたくさんいた。

ずいぶん変わってしまっても
彼だ❣️彼女だ❣️
とわかるのが楽しく
ひとしきり楽しんだ。

こちらもアルバムを引っ張り出して…


四年生の時、遠足出発の朝の写真。
祖母の店の内玄関前。


祖母に朝の挨拶をしに行ったものらしく
従弟と女中さんたちと一枚に収まっている。
当時珍しいポラロイド写真は
右端の外人さんの奥さまが撮ってくれたものらしい。
4歳下の従弟は歯科医だったが
三十歳を待たずくも膜下出血で逝った。



そうして出かけた遠足のクラス写真。


右奥目立たないところに埋もれている。
担任との不協和音で
しあわせ薄い一年だったが
幸い担任が変わって
このメンバーのまま5年6年を過ごし

もうひとりの親友始め生涯の友人たちに恵まれた。

☆2016.12 箱根離宮にて。
6の3+αの旅は毎年恒例
.
昨年末は規模縮小で京都に遊んだ。

☆2020.11 エクシブ八瀬離宮にて。
仲間の一人は京都(滋賀)、もう一人は奈良在住。




不登校で始まった小学校生活だったが
"終わりよし"というところ。


ところで
かつて仕事場の書庫の整理に
卒業生にアルバイトを頼んだことがある。
真面目な人柄を見込んで任せたのだが
かなりの時間を経て

彼が
「出来ました‼️」

見に行くと
蔵書全てがジャンルも不問で
昇べきの順に並べられていた‼️

「見事でしょう❣️」
彼は得意げであった。


彼の美意識には叶うかもしれないが
それでは目当ての本がすぐには探せない。

その後全部やり直さざるを得なかったのは
いうまでもない。

そんな彼は大学を出て珈琲の輸入販売の会社に勤めた。
確か最初の赴任地は神戸だったと思う。
もう四十代半ば、
元気にやっているだろうか?


今シーズン最後かもしれない
ちぢみほうれん草は
昨夜のごはんで
サーモンとほうれん草と卵のグラタンに。






娘からの丸赤の蟹茶巾を蒸して
久々の美味に舌鼓。



常備菜の五目煮
レンコン、人参、竹輪、蒟蒻、スナップエンドウ




アボカドとカニカマのレモンマヨネーズ和えに
これも娘からのフレッシュなオリーブ油をたっぷり。



ゆっくり美味しく食べて
グラタンは三分の一でギブアップ。

残りはリメイクすることにした。




さて今日の朝昼ごはんは


いろいろ野菜のスープ
メークイン、人参、セロリ、下仁田ネギ、パセリ

そして温めたベーグルに
半分は焼き直したグラタンを
もう半分にはカテッジチーズとマーマレードをのせて。



美味しく満足なごはんになった。




外は雨風が吹き荒れているが
ウチは事もなし。