旗がバタバタはためく音が
大きな鳥の羽ばたきのよう




強い風にはためく旗には
TOKYO2020の文字が空しく…

何もかもが想定外、予定外だった春が過ぎて

ようやく保育園にも子どもたちが帰ってきました。







今日散策の帰りに見かけた園児たち。

妙法寺のご門前の広場で元気に遊んで


五時の鐘と共に
先生の「消毒しましょ」の声かけで
一斉に集まって手の消毒、帰り支度です。



保育園では
三密は避け難く
先生方も気遣いが大変。

彼らに
このままコロナとは無縁に
楽しい時間が過ぎるといいですね。





今日も東京は真夏日
おまけに湿った強い風で
快適とは言えない散策でしたが

ちょっと遠くの好きなお寺まで足を伸ばして



ふた月ほどの間にずいぶん
濃くなった緑を
愉しんできました。

石榴の花も咲いています。
この花が「紅一点」の由来ですね。



青紅葉は着物の柄に写し取りたい美しさ。


手入れの行き届いた境内はひと気もなく


コロナ騒ぎとは無縁な世界が広がっていました。
ひとときマスクなしでの散策です。




墓地への門を潜ってみると


梔子の花の香りがあちこちから漂ってきました。








広大な墓地の大小さまざまな墓石の間を行くと
いろんなおウチのドラマが見えてきそう。

大学の寮の裏手にあった雑司ヶ谷墓地を
夏目漱石や泉鏡花、小泉八雲そして成瀬仁蔵の墓を訪ねて歩いたことを思い出しました。
参らなかったけれど東條英機の墓所もありましたね。




バルーンかと見える不思議な花に出会いました。
合歓の花に似ていますが…どうでしょう?







とにかくここはお寺の多い街です。
今日の散策路だけでも大小六寺。




こちらは帰り道のお寺、


やがて蓮の花が咲き出します。
その頃また訪ねたいお寺です。


そして帰り道は
いつもの妙法寺を通って。


紫の色は
先日よりいっそう濃く
蒸し暑さも忘れるひととき。








広い境内の一隅には
杉村春子さんら友人たちが献じたという有吉佐和子さんの碑。


先日のは枯れて新たな泰山木の蕾が咲き始めていました。
大きいのに寿命の短い花です。




ここでも
誰にも出会うことはありませんでした。



本日の散策約6000歩


歩行時間は約1時間半で
 "8分"は何かの間違いですね。





午後五時、
寺内と門前とで声を掛け合い
鐘の音と共に妙法寺閉門です。