弥生も半ばの初雪?です。



すぐに止んでしまいそうな
儚い春の雪。

昨日咲き初めた
靖国神社の二輪の🌸🌸桜も
寒さに身を竦めていることでしょう。

寒さに強いけいあゆは
なんだか心弾んで
雪を喜ぶ犬さながらに
外を駆け回りたい気分。
今年一度も使う機会がなかったファーの帽子なんて被って。


もちろん
年甲斐もなく…
と皆に呆れられないよう
じっと堪えていますけれどね。

 
今日の朝昼ごはんは
誕生日祝いにいただいたズワイ蟹で
温か蟹すきにしました。


昆布出しで野菜や豆腐を煮て
蟹をさっとくぐらせて


美味しいひとり鍋の後のお出しで
〆の蟹雑炊…
これがまた美味でした。



雪を眺めながらの食後の珈琲もまたオツ。

三島由紀夫の『春の雪』の
清顕と聡子の哀切で悲痛な恋の一コマや

『枕草子』の
藤原公任の「少し春ある心地こそすれ」と清少納言の「空寒み花にまがへて散る雪に」の付け合わせのエピソードなど

脳裏に浮かんでは消えるあれこれを楽しみながら。

こんな風に半世紀積もりに積もった
アタマの中のたくさんの財産が
折に触れヒョイと顔を出しては
いつもこころを満たしてくれる…

もちろん
ただの自己満足ですが
それも私にはしあわせのひとつ。


降り始めから1時間ほど経ちました。
雪はまだ勢いを止めません。

もっと降れば
春も早足をやめて
ゆっくりゆっくり行くことでしょう。

待つ間もなく慌たゞしくやってきた春
ここで
少しばかりの足踏みもまたいいでしょう?




二時間を経て
いよいよ勢いを増す春の雪です。