叔父に私ができる最後のプレゼント…


叔父の長男の
通夜参列者への御礼挨拶です。
彼の意を充分に汲んで
私が書かせてもらいました。


彼は叔父が遅くに得た息子です。
51歳の彼の知らない叔父も
私の中にはいて
参列くださった皆さまにも
そんな叔父の姿がありありと浮かぶようにと思いを込めました。



若き日の叔父です。



私の結婚披露宴では
父たち四人兄弟がモーニング姿でうち揃って「黒田節」を唄い
祖母が舞いましたし

叔父は狂言も披露してくれました。



そんな私の
万感を込めた最後のプレゼントを
従弟がしっかりと
力強く読み上げてくれました。
隣で叔母が堪えきれず泣いていました。





叔父さん
きっと喜んでくれたと思います。





うさぎうさぎうさぎ



叔父の家族が皆洋装ということで
私は親族として
正式の黒喪服ではなく
一歩引いて準喪服での参列です。


母の極鮫の江戸小紋です。
今はもう手に入らないような
心地よい滑りと重さのあるちりめん生地。

実は半世紀も前
私の大学の入学式に出席する際に
母方の祖母が作ってくれたもので
その時の母の喜びようを
よく覚えています。

一つ紋の江戸小紋三役は
冠婚葬祭全てに着て恥じないもの。

もちろん今夜は黒の喪服帯で装いました。



メイクはごくごく薄く、
「喪の時は口紅は拭って❗️」
と言う母の声が聞こえてきます。
かつてはそんな母の指図を
煩く思ったものでしたが
今になって
しみじみありがたさがわかります。
なんとか
常識のない娘にならずに済みました。
指輪は外しましたが
ネイルだけは如何ともしがたいので
勘弁してください。


明日見送りを終えたら
やっぱり寂しくなるでしょうね。

明後日東京に戻ります。