つい先日のこと。

一ヶ月半くらい、ある芝居で、海外製の調光卓に触っていたのですが、私が思うに海外製の卓はボタンが軽く感じます。
軽いという事は長時間作業する上では、疲れにくく、良いこともあるのですが、軽過ぎると感じる事もあります。

特に一番大事なGoボタン。

その一ヶ月半の間、周囲に対して、丸茂さんのガチャコンっていうGoボタンが好きだとずっとこぼしていました…
丸茂のマリオネットシリーズのGoボタンは、押すとガチャコン!(イメージです)って音がします。押した!という実感があります。そうそうこのボタンでは、『2度押し』は無いと思います。押すのに力が要りますから。
またこのボタンの良い所は指を載せると軽い遊びはありますが、載せた程度では押せないという頑強さを持っています。
簡単に押させない強さと、押した感の充分ある感触と音は、オペレーターに安心を与えてくれます。
ある劇場では客席に対してむき出しの調光ブースなので、この音が静かなシーンだと目立つという問題もありますが…

対して海外製の卓は固いものでもパコ!(イメージ)ってかんじで、柔らかい、軽いものだと、カシャ!とか、スカッ!って(あくまでイメージの擬音です)感じで物によっては遊びも多く、指は常に浮かせていないと怖い感じがします。
ある程度キーの大きい物もありますが、それはそれで、角で押すと軽押し過ぎて、反応しなかった事もあります。

Goボタンは本番では一番大事なパーツですから、位置や大きさはもちろん、その打鍵感や音なんかにもこだわって欲しいものです。

ちなみに何でこんな事を書いたかというと。一ヶ月半後にマリオネットのGoボタンで別の作品のオペをしたのですが、軽いのに慣れてしまったせいか、重くて重くて、腕が張ってしまった…(ダメじゃん)…だけど、信頼できるいいボタンです。
慣れというのは、怖いものです。