本日、文教委員会が開催され、さいたま市教育委員会が10月に開催予定であった「さいたま市新人体育大会」の中止を決定したことが答弁で明らかになりました。
 
 
 
 
市教育委員会は、部活動等の校外活動が規制されるのはあくまでも緊急事態宣言下による対応であると答弁をしていたにも拘らず、緊急事態宣言が解除される見込みである10月の行事まで現時点で中止とすることについては時期尚早であると言わざるを得ません。
 
 
 
 
緊急事態宣言下で部活動を週2回と規制されながらも、この新人戦に向けて一生懸命努力してきた子ども達に中止の正当性をなんと伝えるのでしょうか?
 
 
 
 
オリンピックや甲子園は緊急事態宣言中でも開催するのに、なんで平常時(非緊急事態宣言)の新人戦は開催できないのかと尋ねられて、的確に答えられる先生(大人)がいるのでしょうか?
 
 
 
 
このままでは現在の小中高生世代は、コロナ禍で学習の機会や青春を奪われたロストジェネレーションとなってしまいます。
 
 
 
 
また、市教育委員会は今回の新人体育大会中止の主な理由を、県大会が中止となったこととしています。しかし、県中体連が県大会を中止とした理由は、あくまでも県内市町村において新人戦を行える地域とそうでない地域があるため、県全体の公平性の観点から上位大会である県大会を中止としたわけであり、市町村に対して中止を促すものではありません。
 
 
 
 
実際、開催時期は未定ではありますが、隣の川口市を含め複数の自治体が新人戦を開催予定であることを確認しております。(このことに関しても市教育委員会は把握していませんでした)
 
 
 
 
そして何より問題なのが、県中体連は今回の県大会中止の通知を行った際に新人戦を中止とした市町村に対しては、子ども達のために代替大会を開催するようにも求めていますが、市教育委員会は例年開催される冬季大会が12月にあるため、新たに代替大会を実施する必要はないとの考えを示したことです。
 
 
 
 
これに対して、例年開催されている冬季大会では全く新人戦の代替になっていないではないかと指摘すると、「審判を確保できない」「10月は熱中症リスクが高い」「コロナ禍で練習量が減り怪我のリスクが高まっている」等を理由に代替大会は開催できないと答弁をしてきました。
 
 
 
 
皆様はどう思われるでしょうか?
 
 
 
 
「審判が確保できない」に関して言えば、大人側の理由でしかなく子どものことを全く考えていません。「10月は熱中症リスクが高い」に関して言えば、であるのなら来年度以降も10月の新人戦実施をやめるべきでしょう。「コロナ禍で練習量が減り怪我のリスクが高まている」に関して言えば、そうなるとコロナ禍にはこれからも大会を実施することは不可能となるでしょう。
 
 
 
 
このようにやらない理由をひたすら並べる市教育委員会の対応が本当に子ども達のことを第一に考えた対応であると言えると思いますか?
 
 
 
 
私たち議員のもとには今回の新人戦中止に関しても「なぜコロナ禍において子ども達ばかり犠牲にならなくてはいけないのか。」という保護者の方からの切実な訴えが多数寄せられています。
 
 
 
 
そうした状況で、このような子ども達に全く寄り添わない市教育委員会の態度には、本当に怒りを覚え何度もしつこく食い下がりました。
 
 
 
 
結果、最終的には、どうにか交流戦等の代替案の可能性を検討するとの答弁を引き出すことができたため、質問を終了としましたが、今回の市教育委員会の対応には呆れてものが言えません。
 
 
 
 
引き続き、必ず代替大会を開催すべく、市教育委員会に訴えてまいりたいと思います。