明石市では、「本のまち明石」のスローガンを掲げ…
・いつでも、どこでもだれでも手を伸ばせば本があるまち
・教養・文化の香り高いまち
・思いやりがあふれるやさしいまち
をコンセプトに、様々な施策を横断的に展開しています!
今回視察で訪れたのは、「本のビル」としてオープンした、あかし市民図書館です。
この「本のビル」には、市民図書館の他にも、子供図書館、大型民間書店が併設され、まさに明石市における「本のまちづくりの拠点」といえる建物となっています。
他にも、本のまちの取り組みとして、明石市では、平成30年度より移動図書館を運用開始したり、あかし保育絵本士という市独自の資格制度を導入するなど、ハードだけではなく、ソフト的な施策展開にも抜かりがありません。
こうした取り組みを進めるにあたり、明石市では図書館行政を教育委員会から、市長部局へと移管するなど、この構想を進めるんだという、市長の強い思いとビジョンが感じられます。
一方で、図書館運営に関しては、指定管理者制度を導入しているそうですが、人件費削減以外での目立った活用はできていないようで、本来の指定管理者制度のノウハウを活用したという点では、苦戦をしているようです。
これは全国にある先進的と言われる図書館でも同様な現象が見られます。
現在、図書館行政は大きなターニングポイントに来ていると思います。
まちづくりや賑わいに重きを置くのか、知の拠点として重きを置くのか、持続可能性をどう担保するのか…
いずれにせよ、明石市の取り組みはとても勉強になるところが多々あります。
今後の明石市の図書館行政をしっかりと注視し、さいたま市にも反映させていければと思います。