※過去記事です。現在は落ち着いています。

そのまま寝ないでずっと付き添っていましたが、なかなか容態は改善しません。

心拍はずっと160台。
CVからしっかり補液しているのに、熱もなかなか下がらないのはなぜなんだろう。

それでも夕方に150台も出始め落ち着いてきそうな様子だったので、夕食を取りに主人と外に出ました。

なんだか酷く寒くて、車の中で震えていました。

病院に戻って面会しようとしたら、Aライン(動脈血のルート)の処置をするので、1時間後に来て下さいとのこと。
新たな処置をする必要が出てきたのかと不安になりつつ、1時間も待つなら少しでも休んだ方がと、仮眠をとってから戻ると、まだルートが取れないからあと15分と。

待って、ようやくICUに入ると、両手首に20ヶ所以上の針の跡とひどい内出血。
結局Aラインは取れていませんでした。

先生が二人、妙に静かな様子でスタンバイしていて、先生の手に血液製剤使用の同意書があるのが見えました。

嫌な予感…

今までの経緯をもう一度説明され、新たに起こったこととして、
播種性血管内凝固症候群(DIC)※
になっているとのこと。


※DICとは、血液液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群。
血栓がつくられるとき、血液の凝固に必要な成分が大量に使われるため、出血しやすくなり、なかなか止まらないという状態になる。
さらに全身にできた血栓によって、いろいろな臓器の障害や、組織の壊死などがおこる。
早期診断と早期治療が求められる重篤な状態。


私はDICを知っていたので、病名を聞いた途端に頭が真っ白になりました。
治療について話をされているのに頭に入ってこなくて、最悪の事態がリアルになった恐怖でパニックに。

もっとしっかりみていれば良かった!
胃瘻にしなきゃよかった!
わたしのせいで取り返しがつかないことになった!
入院前に戻りたい!!

どうしようもない後悔が押し寄せてきて、のんちゃんにすがって泣きながら謝るしかできませんでした。

のんちゃんの力を信じよう。
のんちゃんは強い子だから大丈夫。
一緒に頑張ろうって、のんちゃんを励ましてあげないと。

主人も動揺していたと思いますが、そう諭され、泣いていてはいけないとなんとか自分を奮い立たせました。

そして担当の看護師さんに、
絶対に大丈夫だって私も信じてます!
って力強く言ってもらって少し気持ちが落ち着きました。

その夜もずっと付き添っていたかったけど、今夜すぐにどうということはないから、休める時に休んでくださいとの先生の言葉で、ホテルに戻ることにしました。

布団に入ると、やっぱり後悔と恐怖が押し寄せてきたけど、今はとにかく何も考えずに眠ろうと、思考を停止して眠りました。