1ヶ月前の龍源寺さんでの作文堂では、佐野洋子さんの名作『100万回生きたねこ』を使って、考えを深めて磨いていきました。
テーマは「人間関係」
これはもう、苦しみの原因として常に上位にありますよね。
こどもとお母さんたちとの話の中から面白い考えを紹介します。
本の中の人と猫は、いつも一緒でべったり。王様も泥棒もおばあさんも女の子も、いつもねこを連れている。
そんな飼い主たちは、このねこが大好きで、とても可愛がっている。なんてきっと満足している。でもこのねこは、100万人の飼い主みんなを嫌っている。
最後に輪廻から解放されたのは、白猫ちゃんといっしょになれたから。この白猫ちゃんとは。「ええ」を繰り返す。二匹はほとんど会話をしていない。この物語での「導師」でもある。
距離がべったりはダメ。どんな関係でも、友人でも恋人でも夫婦でも家族でも、適度な距離が大切。距離の間、余白がないと息苦しくなる。