挑戦には失敗はない

挑戦には、成功と失敗がある。だれもがそう思っている。

たとえば、高校入試。合格が成功で、不合格が失敗になる。そして、多くの大人が子供たちにこんなことをいう。「失敗を恐れずに挑戦しなさい」

あるいは「失敗してもいいじゃない。それだけ人生が豊かになりますよ」、こんなメッセージもある。

でも、そんなにカラフルで劇的な人生なんてぼくは望まない。

むしろ、だれもが大小様々な挑戦をしているのだと思う。挑戦とは、人生を左右するような大事件だけではない。

そしてこうも考える。

挑戦には失敗はない。挑戦する、その一歩ですでに成功しているのだ。

挑戦の前には、成功と失敗はあるのだろう。逆上がりに挑戦する。できないかもしれない。落ちてしまうかもしれない。ここまでは失敗がある。でも、「えい!」と回ってみることで、すでに成功しているのだ。なぜならたとえ回りきれなくても、やってみたことで学ぶことができるからだ。そして、次の挑戦につながっていく。

一歩踏み出すこと自体が挑戦だ。ためらいを振り切って、臆病な自分を抱えたまま一歩踏み出した先には、失敗はないのだ。