お悩み

古文がマジウザいんですけど!

 

お答えします

「古文マジウゼエ!」

よくわかります。

 そうそう、「古文マジキモイ!」なんてバリエーションもありました(キモイそうです)。あとは「マジ吐きそう」「マジ鳥肌」などなど……(吐けるそうです)。

受験制度が整って以来、古文はどれほどの受験生たちを悩ませてきたのでしょうか?

 

なぜ古文がイラつかせるのか?

この問題は、古文単語を脂汗ながしながら必死で覚えても解決しません。

原因は、古文の構造の「クセ」にあります。

「これだれが言っているの?」「これだれがやってるの?」

ま、ここですよねぇ。ここ、つまり発話者、行為者が隠される構造です。

 

でもいっぽうで、古文がすらすら読めちゃう子もいるんです。しかも、結構。

なぜ読めるのか?古文の語彙力があるからでも、正確詳細な文法知識があるからでもありません。

この答えが、国語力なんです。

 

発話者や行為者を敬語などから判定していかなければ読み進められない受験生もいれば、「え?だいたいわかるよ?」という読み方をする受験生もいます。

もちろん、国語力があるのは後者。

 

じゃ、古文を難なく読みこなす子には特別な才能が与えられている、のでしょうか?

いえいえ!

私たち日本人は、現代日本語を「だいたいわかる」で使いこなしていますよね。

たとえば、川端康成の『雪国』の冒頭。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

これ、「だれがトンネルを抜けたんですか?」「なぜ『雪国があった』ではないんですか?」なんて、いちいち考えませんよね?

しかし、日本語をちゃんと学習した外国の人は、こんな悩み突き当たります。そして、こうなります……。

「ニホンゴハキワメテムズカシイ!」「ニホンゴハワタシヲイラツカセマス!」

文法や語彙を記憶していけばいくほど、彼らはこのようなつまづきに出くわします。なんせ、文学作品の日本語は破格のオンパレードですから。

 

で、こんなつまづきを、「さらり」とかわしてくれるのが、国語力なのです。

 

さて、国語力が現代文に限らず古文にも要求されることをお伝えしました。

現代文だけでなく古文も!とくれば……?

続きは次回に。

 

 

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