老いる。これは劣化ですか?

紅葉。これは美化ですか?

 

ぼく個人としては、無理な美化は嫌い。

とくにアンチエージング。

 

 

「てらてつ!」に参加した中学一年生が、

 

「無理を無理とあきらめられないから、無理な罠にだまされる」

 

…なんて大人の煩悩を透視しました。

 

昨日は東京都港区三田の龍源寺さんでの「てらてつ!」でした。

 

女あり 二人ゆく
若きはうるわし 
老いたるはなおうるわし

 

 

ホイットマンの詩から抜粋。
和尚のお話に引用されました。

「良い」ことも「悪い」ことも、どちらも移り変わる。


「変わる」ということそれ自体に意味も価値もない。

 

ただ、劣化していく、衰退していくことばかりに気を取られてしまうのが、我々の性。

でもさ、日本人は老いの麗しさを比較的感じられる国民ではないでしょうか?

紅葉もまた、老いの一つなのだから。

 

 

 

そんなお話から始まりました「てらてつ!お寺で希哲する」。

福沢諭吉の遺薫、感じに来ませんか?

後半のテーマは「満足」
 

自社の戦略としての顧客満足度。

しかし、顧客の満足のレベルはどんどん上がっていきます。それも際限なく。

あるサービスが当たり前になると、それをしてもらえないことが顧客にとってマイナスとなります。当たり前では満足してもらえない。だから新しいサービスを提供しなければならない。

 

 

「二匹の犬と死んだロバ」

 

という寓話、ご存知?

それはまた来月の「てらてつ!」で。

 


 

さてさて…

参加されたみなさんとは……

 

航空会社の顧客満足度から
マクドナルドの顧客満足度から
法曹界の顧客満足度から
大学教授の顧客満足度から
いろいろな角度から求められる満足について談論しました。

 

 

次回は12月10日
今年の締めくくりの「てらてつ!」です。

 

 

プロフィール

大竹 稽(Kei Ootake)
モラリスト、作家。てらterra株式会社 代表取締役 産経子供ニュース編集顧問

1970年愛知県生まれ。旭丘高校から東京大学理科三類に入学するも、医学に疑問を感じ退学。その後、私塾を始める。現場で授かった問題を練磨するために、再び東大に入学し、そこでフランス思想を研究しながら、禅の実践を始める「お寺で希哲する」を開きながら、共生問題と死の問題に挑んでいる。

既刊/「賢者の智慧の書」「つながる仏教」「ニーチェの悦び」「読書感想文ドリル」
近刊/「ココロってめんどくさいね」