「天分」って言葉が好き。

 


でも一つだけ気をつけていることがあります…

 

 

 

「天分に恵まれる」ってフレーズは、多分に、とんでもない才能を授かった人、例えばイチローとか安室奈美恵とか野村萬斎とか原和之(東大時代後半の師です)とか、常人では決して到達できない業績をさらりと(努力することもさらりと)成し遂げる人を想定しているのではないでしょうか。

 

 

でも…

 

天分はだれにでもある!


スズムシは天分に恵まれていますよね?
あの音を奏でられる人間は、そうとう尊敬されるでしょう。

では、セミの鳴き声は?
 

 

「ジージージー ミーンミーンミーン」

結構嫌いな人いませんか?

 

「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」

などではなく

 

「激しかろ 岩をも砕く 蝉の声」

 

で聞こえている人(耳キーンってなるわ!)、多いのではないでしょうか?

 

 

 

でも、セミの鳴き声も天分ですよね?

カメムシの才能は忌み嫌われますが、天分ですよね?

フンコロガシの才能も一見ばっちいですが、天分ですよね?

 

僕たちも同じじゃない?

 

いろいろな天分を授かっている。

 

 

ここで問題が…

 

スズムシもマツムシもキリギリスも、みんなそれぞれ「分かりやすく」天分を発揮していますが、僕たちは……?

 

 

どうすりゃいいの?

 

 

子供たちと共に学ぶ場を開いている僕。どうしても「子供たちにとって…」という姿勢になってしまいます。

 

大人たちよ、あなたはいつ、自分の分を分かりましたか?

子供はいつ、自分の分を分かるのでしょう?

 

 

鎌倉報国寺の菅原義久和尚に、そんな思いをぶつけてきました。

 

 

 

ご期待ください。

 

竹の写真、ヘタクソなりにアイフォンで頑張って撮りました。

 

臨済宗建長寺派報国寺 菅原義久和尚(RKV)

*報国寺公式ホームページ
http://www.houkokuji.or.jp/
*RETRIPで報国寺さん紹介されています(紹介の一例です)

https://retrip.jp/articles/39104/
*やはり「竹の林」が魅力です
https://kinarino.jp/cat8-旅行・お出かけ/11321
*坐禅会レポートもありました(本格派です!)

https://co-trip.jp/article/118093/

 

 

 

 

プロフィール

大竹 稽(Kei Ootake)
モラリスト、作家。てらterra株式会社 代表取締役 産経子供ニュース編集顧問

1970年愛知県生まれ。旭丘高校から東京大学理科三類に入学するも、医学に疑問を感じ退学。その後、私塾を始める。現場で授かった問題を練磨するために、再び東大に入学し、そこでフランス思想を研究しながら、禅の実践を始める「お寺で希哲する」を開きながら、共生問題と死の問題に挑んでいる。

既刊/「賢者の智慧の書」「つながる仏教」「ニーチェの悦び」「読書感想文ドリル」
近刊/「ココロってめんどくさいね」