「東海がんプロフェッショナル養成プラン」 | ~こいぬにも分かる 精巣腫瘍サバイバー K(ケイ)のBlog~

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「20歳で精巣腫瘍サバイバーに選出!」
K(ケイ)と申します。
現在31歳。精巣腫瘍代表歴11年目となりました。
11年経った今だから言えること、今だから考えられること、等々。
気持ちそのままに、自然体に、自分の「道」を綴っていきます。

今日から、

1週間後を目標にして、医学と、介護保険についておさらい。

1時間ずつ。

そして、一般常識もせなあかん。

SPIの本、どっか行ってしまったぞDASH!



さて、

昨日は、名古屋市大で、講習。


「東海がんプロフェッショナル養成プラン」を受講してきました。


目から鱗な話はなかったけど、

緩和ケアの初期からの必要性は、今後ますます高まってくるなと感じました。


感想文だと、だらだら長くなるから、

箇条書きでまとめ書き。


・ホスピスの「ホスト」とは、おもてなしをするという意味。

・WHOの緩和ケアの定義には、「疾患の早期より」との記述がある。

 以前までは、「治療に反応しなくなった患者に対して」だった。

・日本における、がん診療に携わる医師は、約10万人。

・がんで死亡する患者の1~2割が、緩和ケア病棟での最期。

 殆どの患者が一般病棟でがんの最期を迎える。

・緩和ケアの定義には、死をネガティブなものでなく、自然なものとして認めること、との記述がある。

・意図的に死を招くことはしない。安楽死を推奨するものではない。

・遺族に対してのケアも重要な項目。手紙や、遺族会などの実施。

・ボランティアは、専門職同士のすき間を埋めてくれる重要な存在。

・やる気と使命感に溢れた方よりも、「自分には何もないけど、少しでも何か出来れば」という方の方がボランティアは長続きする。

・アメリカにおける、麻薬消費量の多さは、ドラックストアで簡単に買えるという側面がある。

・モルヒネに対する誤解は、すべて誤った投与法により生まれた誤解。

・モルヒネ投与で、命は縮まないし、頭はおかしくならないし、精神依存はでないし、副作用は強くないし、あまり効かないことはない。

・スピリチャルな苦痛とは、生きる意味、生きがいを失うことによる苦痛をいう。

・対処は難しい。周りから必要とされていることを認識してもらう。

・希望する療養場所(余命半年の場合)は、自宅を選ぶ患者が63%で一番多い。

・但し、症状が悪化するにつれ、緩和ケア病棟を希望する患者が47%とトップに。

 自宅は、11%まで下がる。家族に迷惑をかけたくない、という気持ちの表れと思われる。

・在宅緩和ケアを行う、在宅療養支援診療所は、全国に1万箇所があるが、期待ほど稼動していない所が多い。

 24H体制、ホスピスの認識不足、麻薬投与の免許がないなどが原因。

・「痛み」に対して、薬以外でできること、音楽やお風呂が効果的。

・患者のそばにいること、も非常に大きな効果があると思われる。

・せん妄の症状は、高Ca血症で起こることがある。

その場合、ゾメタ注など対処すれば、症状は治まる。不必要な四肢拘束はしない。

・鎮痛とは、苦痛緩和の為に、薬物を投与し、患者の意識を低下させることである。

 但し、鎮痛は患者とのコミュニケーションを奪うことでもあり、倫理観からの判断が必要になる。

・緩和ケアは、何もしないことではない。やるべきことはたくさんある。

これまでの医療機関で見過ごし、見過ごされていたことに向き合う。

・「予後○ヶ月」は、数字が一人歩きしてしまう危険性がある。

 今はこういう時期、そろそろこういう事を考える時期、といった風な月単位又は週単位での目標設定が効果的。



なんか、

「MONO」って雑誌の中にある、

雑学のページみたいな書き方みたいになってしまった満月