上記の対談集を読了しました。
現在はDreamerとRealistの対立の構図があるというお話がありました。
   現在、朝日毎日を読む左翼の老年者はDreamerで、若者はRealistで既存の新聞でなくネットで情報を仕入れるので、マスコミの罠にかからず、安倍政権がお好きという構図だそうです。
   自衛隊合憲の論拠は「憲法十三条」にありということです。
   表現の自由•思想の自由に関して、門田さんがいくつか述べておられるのですが、それでジャーナリズムの真髄を理解した気がしました。
   まずヴォルテールの「僕は君の意見には反対だ。しかし、君がそう主張する権利は僕が命をかけて守る」が引用してありました。「百人いれば百人の読み方がある」ことを認め、そこで生まれる読者の自由な思考空間、思想空間を守るということだと。
   安倍首相のトランプ大統領へのアクセスの成功譚、またそのお陰で今の世界情勢の中の立ち位置があることなどが語られていました。
   この本を読んでいると日本のマスコミは大丈夫かなと思えてきてしまいます。「高プロ」に関する話、電波オークションに感する話もそうした懸念を表す話で、もちろん楽しく読むことができました。
   門田さんのオウム裁判に関する話は他に書かれた本を読みたくなるほど見事な検証の上の見事な筆致で、いや口致で語られていました。
   高橋さんの書は何冊も読んでいるのですが、また二冊購入してしまいました。読みやすく分かりやすい、ということですね。また立場•経歴上、何でも言いたいように語っている気がして痛快、ということもあると思います。