大竹文雄氏の「経済学のセンスを磨く」を読了致しました。
   所得税と消費税は、人の生涯を考えると重みは同じ。しかし、現状では、所得税を払い込む人は若年層、成人層であり、既に給与所得のない老年層には消費税の増税の方が重さを感じる。消費税を上げるのはこの世代間格差を是正するねらいもある。という記述は大変参考になりました。
   また軽減税率は、消費税の補完で低所得者に優しいように見えるが、一律に幾らかばら撒くよりも低所得者に優しくないという話も目から鱗でした。
   また、日本は既に「課題先進国」となっており、他の国の様子を見て問題解決策を考える訳に行かなくなっており、それらしい人財の育成ができるよう教育の変化が必要ようであるというお話など。
    だんだん経済に詳しくなりたいなと思わせてくれる書でした。