「コンセプトのつくり方」by 玉樹真一郎、を読みました。

 任天堂のwiiの企画開発者によるコンセプトのつくり方の書です。

 コンセプトが見つかれば、やるべきことの99%が決まる、と帯に書かれていました。


 コンセプトは、世の中に新しい良さをつくるもの、と定義されています。



 脆く、弱く、否定されやすいビジョンほど、既知でない、未知の良さを含んでいる可能性が高い。そのようなビジョンを無数に集めることがコンセプトへの近道であると。

 ビジョンを実際に達成するために必要となるモノやコトがアイタムで、コンセプトは、ビジョンとアイタムからなると定義しています。


 付箋を貼ってブレストするところから始まります。発言をしっかり声に出して、付箋に書いていきます。

 「ゲームは淋しい」という付箋から、コンセプト作りが始まっていきました。

 似ている付箋を集めてグループ化していきます。グループに名がつきます。

 「ズラす質問」を繰り返して、付箋の数を増やし、グループ化を繰り返します。

 グループ化の6つの手順に従って進めます。

 「お母さんに嫌われないゲーム機」からはじまって、「家族みんなが楽しめるゲーム機」といったコンセプトが出来上がりました。

  世界を席巻したwiiの誕生物語でした。

 ゆっくりゆっくり内容を検証しながら読む本ですね。異なる題材にたいして、自分でもコンセプトが作れるのかが重要ですから。

 さあ、この本を読んでコンセプトワーカーになろう、というところでしょうか。