僕は忠告したのに・・・
〇〇が
と言うより
ユノヒョンの方が
〇〇を気にかけているから
仕方がないのかも
しれない。
年が離れている
〇〇のことを
弟のように
可愛がり
世話を焼く。
たまに
ジェジュヒョンと
錯覚しているのか
過度なスキンシップも・・・
彼女も
ユノヒョンに
懐いていくのが
わかる。
彼に悪気は
ないけど
僕は〇〇のことが
心配だった。
憧れていた
ユノヒョンに
近づいて
こんな生活を
していたら
本当に
好きになって
しまうんじゃないかって・・・
好きになるのは
いいのだけれど――――
「また
赤くなってる!」
「ちょっ・・
そんなことないよ・・」
〇〇・・
キミは
ユノヒョンにとって
男――――
それを
忘れるなよ?
彼の優しさを
勘違いするなよ・・・
「ホントに?
僕の忠告忘れて
本当に
惚れてたり
しないよな?」
「!!・・ないよ!
そんなんじゃないって
言ったでしょ・・」
「〇〇は”男”
なんだからな?」
「わかってるって・・」
「ならいいけど・・
女ってバレルのも
厳禁なんだからな?」
「だから
わかってるってば!!
何度も言わなくても
わかってるよ。
同じことばかり
言って・・・」
〇〇は
少し頬を膨らませて
僕を
煙たがるように見る。
「何だよ?
その顔――
協力してもらって
その態度?」
「・・だって
同じことばっかり・・」
「わかってないからだろ?」
「わかってるって
言ってるでしょ?」
「わかってない!」
「わかってる!!」
「!!
前から思ってたけど
年下なのに
何でタメ口?」
「今さらそこ?」
「今さらって・・
オッ・・
ヒョンと呼べ!ヒョンと!!」
「!!・・イヤっ」
「イヤ!?」
「イヤっ!!」
最近の
僕たちは
いつもこんな感じ――
何故か
喧嘩みたいに
なってしまう。
それは何故なのか・・・・
僕はわかって
いなかった。
「あれ?
また喧嘩してんの?」
兄弟みたいに
仲がいいんだな―――
ユチョヒョンが
僕たちをからかう。
「○○――」
ユチョヒョンが
〇〇の肩を組み
ひそひそ
話すふりをして
僕に聞こえるように
言うんだ――
「本気で
チャンミンを
怒らせると
恐いから
気をつけろよ・・」
その冗談に
○○も
”わかった”と
調子を合わせて
笑っている。
また
そんなに
近づいて・・・・
バレたら
どうするんだよ?
「〇〇!
まだ話は
終わってない。」
僕は再び
〇〇を
呼び寄せて
ユチョヒョンは
そんな僕たちを
残して
去って行った。
ユノヒョンのように
がっしりと
ハグしたわけじゃない。
二人が
近づいたのは
ほんのわずかの間だった。
だけど
相手はユチョヒョン・・・
去って行く
ユチョヒョンが
〇〇に
違和感を覚えたこと――
少し考えれば
わかったのに・・・








