マネージャーは

僕を説得しようと

必死だった。


ヒョンたちの目を

盗んでは

僕に

泣きそうな顔で

懇願する。


東方神起~妄想ラブストーリー~


僕は聞かないフリ―――


正直

僕だって

参ってる・・・


どうしていいのかも

わからないし

だからと言って

認めるわけにも

いかないから。


”まずは

味方から”とか言って

ヒョンたちに

話すことすら

口止めされている。


彼女は彼女で―――



東方神起~妄想ラブストーリー~


「なんで

僕について

くるんですか?」


コソコソと

隠れるように

僕の近くに

居ることが多くなった。


「チャンミンなら

助けてくれるから

そばに居ろって・・・」


マネージャーの

入知恵か。


最近では

5人それぞれ

単独の仕事も

入っていて

いつもメンバーが

一緒というわけではない。

マネージャーは

何かと

僕と彼女が

同じに行動できるよう

スケジュールを組んだ。




協力出来ないって

言ったのに・・・


東方神起~妄想ラブストーリー~


「助けるつもり

ないから・・」


彼女に

冷たくするのは

間違っているかも

しれないけど

そうするしかなかった。


マネージャーが

諦めるには

彼女が

いなくなるしか

ない気がしていたから――




新曲の

ダンスレッスン―――



僕が練習室に

入った時

他の3人は

別の仕事で

居なかった。



また彼女と二人・・・・



全然

躍れなくて

落ち込む彼女に

僕は言う――



東方神起~妄想ラブストーリー~




「そんなんじゃ

偽物失格だな・・」


早く限界を

感じた方がいい―――



「ジェジュヒョンは

もっと覚えがいいよ。」



・・そうでもないけど・・


ここは

強く言わないと・・・


「このまま

ヒョンたちと

合流したら

すぐにバレるよ。」



東方神起~妄想ラブストーリー~


僕の言葉は

落ち込んでいた

彼女に

堪えてるだろう・・・


俯いて

しばらく

動かなくなった。



それで

いいんだ・・・


罪悪感なんて

感じない。


これは

僕たちと

彼女自身の

ためでもあるから―――




今日の予定は

これで終わり。



練習室を出るとき

マネージャーと

彼女が

何か話しをしていた。


東方神起~妄想ラブストーリー~


二人を残して

先に迎えの車に

乗り込んだ。



そして

目を閉じる。



僕は知らない

関わらない―――



疲れて

そのまま

眠っていた。


気付いて

目が覚めたときは

宿舎の駐車場だった。


車には

僕とマネージャーだけ・・


彼女の

姿はない。



彼女は

僕と一緒に

宿舎に帰らなかった。