さっそく

次の日から

洗濯機の使い方を

教えて

洗濯と掃除を

お願いした。


料理は・・・


無理そうだったから

お願いできなかった。



一人暮らしが

長いから

人がいるって

変な感じ・・・


東方神起~妄想ラブストーリー~


部屋が暖かく

感じる。


ご飯も

一人で食べるより

美味しい気がするし・・


ジュンスが

来てから

ちょっと

楽しくなった。



ジュンスが

待っているからと

思って

会社の帰りも

早くなっていた。



「彼氏でも

出来た?」


同僚に聞かれる。


「うーん・・

弟・・かな・・・」


同僚は

私の答えに

キョトンとしていたけど

ジュンスは彼氏じゃないし

本当に”弟”みたいな

感じだから・・




東方神起~妄想ラブストーリー~




ジュンスは

ここに来てから

練習出来る時間が

増えたって

嬉しそうに話す。



朝から

夜まで

歌やダンスの

練習をして

へとへとになって

帰ってくるのに

お風呂から

ジュンスの歌声が

流れてくる。



”練習して

疲れてるのに

まだ歌うの?”


そう聞いたことがある。



”リラックスしたり

楽しいときは

自然に口ずさんじゃうんだ”って

笑っていた。


本当に歌が好きで

歌っているときの

ジュンスは

何より

幸せそうだった。


その歌声を

聴くのが

私の密かな楽しみに

なっていた。





「何してるの?」


東方神起~妄想ラブストーリー~


「ん?・・

曲を作らなきゃ

いけないんだけど・・・」



真剣に悩んでた。


「そうなんだ・・」


「なかなか

浮かばないんだよね・・

”好きな人”のことを

思い浮かべて書けば

すぐ書けるって

友達は言うけど・・

書けないっ。」


「好きな人

いないの?」


「うん・・・歌が好き――」


「え・・・・・・・」



東方神起~妄想ラブストーリー~



「?・・・っウッハハハ・・

違うよ!

恋愛したことあるよ!」


あー・・・


良かった・・


純粋に見えるから

もしかしてって

思っちゃった。



「そ・・そうだよね。

そりゃあるよね!

じゃ、そのときのこと

思い出して書いてみたら

いいんじゃない?」


「うん・・・そうなんだけど・・」



それでも

行き詰って

書けないと言った

ジュンスを気晴らしにと

夕飯の買い物に誘った。



「閃きは

散歩中とか

シャワー中が

多いって言うよね?

少し歩く?」



陽気も良くて

歩いていて

気持ちが良かった。


東方神起~妄想ラブストーリー~


「あ!ねぇねぇ

これどうかな・・・」


メロディーを

口づさむジュンス―――


相変わらず

綺麗な声に

うっとりする。


とめどなく

流れるメロディー・・


ジュンスは

上機嫌になってた。


「歌詞は?」


「歌詞はどうしよっかな・・」


メロディーだけでも

思い浮かんで

ほっとしたのか

冗談交じりに

私の日常を

面白おかしく

メロディーに乗せて

歌う。


「え~?

私、そんなんじゃ

ないよ?」



「ウッハハハ

そうだよ?

酔ってると

どこでも寝ちゃうし

覚えてないし・・・

〇〇ちゃんの

歌ならすぐ

出来るのになぁ。」


「止めてよ。

恥ずかしい・・

もっと別の歌詞

考えて!」


「ウッハハハハ・・」



「もう

ご飯作らないからっ!!」


「え~?

なんで!?ごめんなさいっ。」


そう言って

褒め言葉を並べた

歌詞で歌い始める。



そんな風に

じゃれ合ってた。


友達でも

恋人でも

家族でもない私たち―――



いつまで

一緒にいるのかとか

先のことって

考えなかった。



どうしてだろう・・・



ジュンスが居ること――



当たり前に・・なってた・・