昨夜は
辞めた理由を
話さない私に
納得のいかない
様子のチャンミンと
気まずくなったまま
それぞれの部屋に
戻って寝た。
朝は顔を合わせることなく
チャンミンは出勤して行った。
「チャンミン・・
お帰り。」
お風呂に入ろうと
思ったら
チャンミンが帰ってきた。
「ただいま。」
通り過ぎようとした私に
チャンミンが
話しかける。
「明日ですか?
面接は。」
「あ・・うん。」
昨日の話しの
続きかと思ったら
違って安心した。
「自信あるんでしょ?」
「・・どうかな。」
「あんなに
浮かれてたじゃないですか?」
やっぱり
浮かれてるように
見えた?
恥ずかしい(//・_・//)
「・・お風呂
入ってくる!」
浮かれてたの
バレバレって
恥ずかしい・・
でも気まずい感じは
なくなってて良かった。
お風呂から
上がって
バスタオルで
体を拭く。
下着を着けようと
思って手を伸ばしたら
何か動いた!?
え!?
近づいて見えたものに
一気に鳥肌が立って
バスタオル一枚で
お風呂場から飛び出した。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
私の声に
驚いて部屋から
出てきた
チャンミンに
思わず抱き着いた。
「な・・
何て格好してるんですか!!
何ですか!?」
バスタオル一枚の
私に驚いているけど
私はそれどころじゃ
なかった。
「いるの!!
ゴキブリ!!!!
お風呂の着替えの上っ!!!!
着替えようとしたらねっ!!!!!」
大っ嫌いな
ゴキブリの恐怖で
興奮して上手く話せない。
「今叫び声したけど
大丈夫!?」
玄関から
ジェジュンが走って
入ってきた。
「!?チャンミンっ!!!!
何したんだよ!?」
バスタオル一枚の私と
その前に立つチャンミン―――
誤解された。
「何もしてませんよ。」
サッと肩に掛けられた
チャンミンのジャケット・・
「ゴキブリが
出たそうです。
浴室に。」
「そうなんだ・・・」
「ゴキブリぐらいで・・」
迷惑そうな顔をしてるのに
浴室に様子を見に行こうと
してくれているチャンミン――
行く前に言った。
「部屋で服
着て来てください。」
・・・そうだね・・
少し冷静さを
取り戻した私は
走って部屋に
戻った。
あぁぁぁ~TT
バスタオル一枚で
二人の男の子の前に・・・
でもジェジュンが
来たとき
すぐにチャンミンが
ジャケットを掛けて
くれたから見えてない・・よね?
チャンミン・・
隠してくれたの?・・・
服を着て
部屋を出たら
リビングに二人の姿――
「・・お騒がせ
しました・・・」
「退治しましたから。」
「ホント!?
良かった~・・・
ありがと。」
「外まで
叫び声聞こえたから
何事かと
思ったよ~!!」
ゴキブリで
良かったって
ジェジュンが笑ってる。
こっちは
笑い事じゃないくらい
恐かったんだよ・・
それはそうと・・・
「ジェジュンさん、
こんな時間に
何しに来たんですか?」
チャンミンが聞いた。
「ああ、そうそう。
明日部屋探しに
行くって言ってたけど
〇〇に電話しても
繫がらないから
直接聞きに来た。
何時に行く?」
「あ・・ごめん。
お風呂入ってたから
携帯部屋に置きっぱなしで・・
明日は朝一で
面接だから
11時頃からでもいい?
ランチ奢るね♪」
そう言ったら
ジェジュンじゃなくて
チャンミンが応えた。
「明日面接なら
決まってから
部屋探した方が
良いんじゃないですか?
どうせ引っ越すなら
職場の近くの方が
良いんじゃないですか?」
「?・・そう思って
一応、明日面接受ける
会社の近くで
探すつもりだよ。」
「落ちたら
どうするんですか?
別の会社がそこから
遠かったら
また引っ越すんですか?」
「え?・・その時は・・」
仕方ないでしょ・・
って言う前に
チャンミンが言う。
「2,3日で
採用結果でるなら
決まってから
探しても遅くないんじゃ
ないですか?
土日とか・・・」
「俺、今週忙しくて
また来週の水曜まで
休みないんだけど・・・」
「だったら
やっぱり明日がいいよね。」
早く出て行って
欲しいんでしょ?
「土曜なら・・
僕空いてますよ・・」
え?・・
どうしちゃったの?
「付き合えないことも
ないですよ?」
え??
思わずジェジュンと二人で
顔を見合わせしまった。
チャンミン
どうしたの?――
さぁ?・・・――
そんな会話を
目でした。








