部屋に帰って

電気も点けずに

真っ暗な中で

泣いて泣いて泣いて・・・


それでも涙は

枯れない。


こんなにも

こんなにも

ジュンスのことが

好きなのに・・・


何をしていたんだろう。


何時間も

泣き続けて

眠ってしまっていた。


微かに聞こえる

ドアフォンの音。


ピンポーン・・



誰?こんな時間に・・・


放って置いたら

何度も鳴らされて

起き上がって

モニターを確認した。


!?!?


東方神起~妄想ラブストーリー~


ジュンス!?―――


どうして!?


何しに!?!?


さっき横井さんと

会社で話していたよね・・って

さっきと言っても

もう数時間も前のことか・・


でもどうして・・・・・


オートロックを

解除したら

玄関までジュンスが来て

またドアフォンを

鳴らした。


「はい・・」


ゆっくりドアを

開けたら

見覚えのある

花束を胸に抱いた

ジュンスが立っていた。


!?



東方神起~妄想ラブストーリー~


「遅くにすみません。

やっと少し落ち着いて・・」


「ジュンス?・・」


「!?目が真っ赤じゃ

ないですか!

どうしたんですか?」


どうしたって・・・


「うぅん・・何でもない。」


「何でもなくないでしょ?」

「何でもないってば!」


ジュンスがなぜここに

いるのかわからない。


もう諦めなきゃいけないのに

心配なんてしないで・・・



「〇〇さん

いつ帰ったんですか?

僕ずっと会社の

エントランスで

待ってたのに。」

「え?・・・私を?」


私が見た時は

横井さんと

話していた。


「はい。

ずっと待ってたんですよ?

どうやって

帰ったんですか?」


「・・どうして

待ってたの?」


「それは・・

ウッハハハハ」


笑い出したジュンス――


でもすぐに

真面目な顔をして

真っ直ぐに私を見た。



東方神起~妄想ラブストーリー~


「遅くなってすみません。

あの後すぐに

言いたかったのに

ずっと言えなくて・・・」


あの後―――


温泉でのこと?



「〇〇さん・・

好きです。

僕と付き合ってください。」


ハニかんだ笑顔と

ともに差し出された

花束―――


!!!


ジュンス!!?



「うそ?・・」

「え?ウソ?

何がですか?

僕は本気ですよ!?」


”違うんですか?”って

目でジュンスが見てる。


そうじゃなくて・・


だって

横井さんに告白されて

落ち着いたら

返事をするって・・・


あれはなんだったの!?


だけど・・


だけどだけどだけど!!!


そんなこと

どうだっていい!


ジュンスが目の前で

私に告白してくれた。


それが事実―――


色んなことを

考えて自分の気持ちを

後回しにするのは

もう止めるって

決めたんだもん・・


「ジュンス~!!!!」


玄関先で

思いっきりジュンスに

飛びついた。


一歩足を引いて

倒れそうになる

体を支えながら

私を抱きとめてくれた。



東方神起~妄想ラブストーリー~



「〇〇さん

花が潰れますよ?」


「あ・・ごめん!」


体を離して

その大好きな

笑顔を見たら

やっぱりダメ!


「ジュンス~!!

好き・・大好き・・・

すごく好き・・」


またジュンスの

胸に飛び込んだ。


背中に回した手に

ギュッと力を入れる。


胸に顔を埋めながら

聞いた―――


「ジュンス・・

好きになってもいい?」


もう好きなんだけどね・・・


もっと大好きに

なってもいいの?



東方神起~妄想ラブストーリー~


「ハハハハハ

僕が告白したのに

ハハハ」


ジュンス―――


その笑顔・・

本当に好き。


「入ってもいいですか?」

「あ・・ごめん。

うん、入って・・」


「どうして泣いてたんですか?

本当に何もないですか?」


靴を脱ぎながら

問いかけるジュンス――


勘違いしていたって

話したら

ジュンスはすごく

笑っていた。


横井さんとは

食事に行ったけど

相談があると言われたから

時間を作っただけで

告白はされて

すぐに断ったって・・・


私にジュンスを

諦めさせたくて

あんな嘘をついたのかな。


「ジュンスが

取られちゃうかと

思った・・・

私のものじゃ

ないのにね?」


呟くように言ったら

靴を脱ぎ終えた

ジュンスに後ろから

包み込まれた。


ジュンス?(//・_・//)



東方神起~妄想ラブストーリー~


「僕は〇〇さんの

ものです。

〇〇さんも

僕のもの・・・」


ですよね?―――


確かめるように

私の顔を覗き込んだ

ジュンスに

少し照れながら

頷いたら

顎を持ち上げられ

キスされた。


「んっ・・・」


優しく触れた

唇を離した後に

ジュンスがまた

言ってくれた。


東方神起~妄想ラブストーリー~


「好きです―――」


ジュンスぅ~!!!


「私も・・

ジュンスが好き――」


そう返したら

またキスが降って来た。


ゆっくりと

深く重ね合う唇・・・


自然に舌が

入って来て

絡み合う―――


息が出来ない・・


心臓がドキドキして

キスで息も出来なくて

苦しいよ・・


でも本当に幸せ―――


「んんっ・・はぁ~・・

ジュンス・・中・・入ろ?」


私たちが熱い口づけを

交わしているのは

玄関先。


とりあえず

部屋に入ろう・・


半ばジュンスの

体を押すようにして

離れた。


「ハハ・・

ごめんなさい。

ずっと逢いたかったから・・」


ジュンス―――



東方神起~妄想ラブストーリー~



「でも僕・・・

我慢出来そうに

ありません。」

「え!?」


軽々とジュンスに

抱き上げられた。


「どこですか?・・」


ベッドはどこですか?―――


ジュンスが

私を抱きかかえたまま

部屋の中へと

歩き始めた。